給湯器はつけっぱなしで大丈夫?光熱費・寿命・安全性を徹底解説

「給湯器はつけっぱなしにしてもいいの?」
日常生活でふと気になる疑問ですよね。

給湯器の電源はつけっぱなしにしておいた方が便利なのは確かです。
しかし、

  • 光熱費が増えてしまうのでは?
  • 火災などの事故に繋がらないの?
  • 給湯器の寿命が短くなるのでは…。
  • 逆につけっぱなしにした方がいい時はあるの?
  • こうした疑問が浮かぶ方も多いはずです。
  • 今回の記事では給湯器交換業者として、“給湯器つけっぱなし問題”に回答していきます!

    1.光熱費への影響:つけっぱなしは経済的じゃない?

    まずは一番気にする方が多そうな「光熱費への影響」です。
    結論から言うと、必要ない時まで給湯器を稼働させておくと光熱費は高くなります。

    ガス代への影響

    給湯器はお湯を使うときにガスを燃焼して水を加熱する仕組みです。

    つけっぱなしという観点からガス代を見ると、
    最も影響があるのが「追い焚き機能」でしょう。

    追い焚き機能は、浴槽に張られたお湯(水)の温度が下がると、
    設定の温度まで湯温を上げるように働きます。

    湯温が下がる→湯温を上げる→湯温が下がる・・・
    この「常にお湯の温度を保とうとする働き」を繰り返してしまうため、
    当然ですがガス代が上がってしまうのです。

    浴槽には大量のお湯が入っているため、この温度を一定に保とうとすると多くのエネルギーを必要とします。
    追い焚き機能のつけっぱなしは不経済と言えますね。

    電気代への影響

    つけっぱなし=リモコンをONにしている状態なので、待機電力を消費します。
    しかし、かなり微量な電力消費なので、電気代への影響は軽微と言えるでしょう。

    節約のポイント

    このように、給湯器のつけっぱなしが光熱費に与える影響は
    ガス代or電気代で変わります。

    給湯器のつけっぱなしによる光熱費が気になる方は、
    次のような対策をしてみてください。

    ①追い焚き機能は必要なときだけ使用する
    ②給湯温度を少し低めに設定する
    ③お湯を使わないときはリモコンの電源を切る

    上述の通り、③はしてもしなくても光熱費の影響が少ない対策です。
    利便性から電源はつけっぱなし、追い焚き機能は必要な時だけ使用するのがセオリーです。

    2.安全性のリスク:火事などの事故に繋がらないか心配…

    次によく聞く心配事が、
    「給湯器をつけっぱなしにすると爆発・火事につながるのでは?」という内容です。
    結論として、最新の給湯器は安全装置が備わっているため、基本的に火災リスクはほぼありません。

    ただし、次のケースにあてはまるケースでは注意が必要です。

    古い給湯器(10年以上使用)を使用している

    古い給湯器(目安は10年以上使用)は、安全装置が劣化している可能性があります。
    安全装置が正常に作動しなければ異常時の自動電源オフ等の機能が使えません。

    また、古い給湯器は熱を持ちやすかったり、漏電が起こる可能性も高くなってしまいます。
    あまりに古い給湯器を使い続けることは、安全面からもおすすめできないのです。

    不完全燃焼を起こす環境下で給湯器を使用している

    見落としがちな点ですが、給湯器には換気不足による一酸化炭素中毒のリスクがあります。
    十分に換気できる環境に設置することが基本ですが、
    屋内や周りに障害物(植栽など)がある場所に給湯器を設置しているケースもあるでしょう。

    給湯器の追い焚き機能などを常につけていると、給湯器が稼働している状態が続き、
    給湯器の使用年数や設置環境などの条件が組み合わさって
    思わぬ事故に繋がることがあるのです。

    対策

    ①古い給湯器は交換する
    ②給湯器の設置環境に配慮する

    こうした対策を取ることで、給湯器使用の安全性を確保しましょう。

    3.給湯器の寿命への影響:つけっぱなしは寿命を縮める?

    機種や使用状況によりますが、
    給湯器の平均寿命は【10〜15年程度】と言われています。

    追い焚きや長時間稼働は給湯器内部の部品に負荷をかけるため、
    寿命を縮める原因になることもあります。

    一概には言えませんが、給湯器のつけっぱなし=給湯器を高頻度で稼働させていることになりますから、
    修理や交換のタイミングが早まる傾向があります。

    確かにつけっぱなしにしておいた方が利便性は高まりますが、
    給湯器を長く使うためには「こまめにOFF」がおすすめといえます。

    給湯器をつけっぱなしにした方がいい2つのケース

    一方で、「つけっぱなしにしておいた方がいい場面」もあります。

    ①冬の凍結防止

    真冬、特に氷点下になるような寒冷地では
    寒さで水道管や給湯器が凍結することがあります。

    そのため、給湯器が凍結しそうになったら内部を温める
    「凍結防止ヒーター」や「自動循環機能」が備わっている給湯器は多いのですが、
    これらの機能を使うためには電源を入れておく必要があります。

    寒冷地にお住まいの方はもちろんのこと、
    最近では異常気象により意外な土地で冷え込むことがありますから、
    冬場は給湯器の電源を落としきらない方がおすすめです。
    ※給湯器本体の近くにある電源プラグを抜かないようにしましょう。

    ②短時間でまとめてお湯を使用・入浴など

    家族が続けてお風呂に入る場合など、
    お湯を使うタイミングが連続している場合は追い焚きをつけっぱなしにした方が効率的です。
    手動で何度も追い焚きを入り・切りするよりも、自動で任せた方がガス代が安く済む場合もあります。

    まとめ

    「給湯器のつけっぱなし問題」に給湯器交換のプロの視点で回答しました。

  • 給湯器のつけっぱなし、特に「追い焚き機能」のつけっぱなしはガス代への影響が大きい
  • 追い焚き機能はOFF、リモコンのみ電源ONする分には電気代への影響は少ない
  • 安全性は大きな問題はないが、給湯器の使用年数や設置環境によって注意が必要
  • 凍結防止や短時間使用時はつけっぱなしが有効
  • 給湯器をつけっぱなしにするリスクも頭に入れておきながら、
    各家庭の事情にあった給湯器の使い方を心がけましょう。

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