給湯器の工事について (5)
基本的に給湯器工事で大きな音が発生することはありません。強いていえば、電動ドライバーくらいです。稀にやむを得ず大きな音が発生することがありますが、その時は事前にご説明させていただきます。
給湯器の設置場所によっては排気カバーや配管カバー等の部品が必要になる場合があります。またマンションのパイプシャフト(PS)に設置されている場合は取付部品が必要な場合もあります。部品が必要な場合は、お見積りに追加をさせていただきます。あらかじめご了承ください。
給湯器の寿命・交換時期について (5)
一般家庭用の給湯器は、耐用年数はおおよそ10~15年程度といわれています。家族構成や使用頻度にもよりますが、平均だと12~13年で故障される方が多いようです。
経年劣化による部品の摩耗、基盤の故障などが主な故障の原因です。メーカーは、給湯器の定期メンテナンスを推奨していますが、実施する機会もなかなか無いのが実情ではないでしょうか。なんとなく不調なまま使い続けて最終的には故障する場合が多いようです。
以下の様な症状がひとつでもあれば寿命が近いとお考えください。
- 給湯器本体から異音がする
- 給湯器本体から黒い煙が出る
- 給湯温度が安定しない
- 追いだきしても設定温度にならない
- 雨が降った次の日は点火しないときがある
「水は出るけど、お湯がでない」というときは、ガスが止まっていないかどうか、ガスコンロをまずは点火してしてみてください。地震の後など、まれにガスメーターの安全装置が作動して、ガスが閉じている場合があります。また、激しい雨が降ったあとなどは、湿気により給湯器が一時的に点火しないということもあります。
給湯器が故障しているどうか確認させていただきますので、まずはお気軽にお電話ください。
給湯器は、メーカーの設計上の標準使用期間が10年とされています。それ以上の使用を経過すると有料点検(1回あたり7000円~9000円程度)を受けるよう推奨されています。しかし、点検後に修理箇所が見つかった場合は、部品代に加え工事費用がかかってしまいます。例えば、基盤の故障の場合は部品代が約5万円ほどかかることもあり、更にプラスして技術料も発生します。
また、耐用年数を超えた故障の場合は、例え修理で直ったとしても、その後また他の箇所が故障することがほとんです。結局、新しい給湯器に交換した方が安く抑えられることも多いので、10年を超えて不調になった給湯器は、交換を検討した方が良いといえます。
設置する給湯器について (6)
機器選びのポイントは、お使いの給湯器のタイプ(壁掛・据置・マンションタイプなど)がどれなのか。また給湯能力(号数)をアップするのか、ダウンするのか。はたまた省エネタイプ(エコジョーズ)にするのかによって変わってきます。給湯器のプロが最適な商品をご提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
号数とは、お湯を作る能力(給湯能力)のことです。水温+25度のお湯を1分間に1リットルつくることができる能力を1号とする」という基準で決められています。号数が大きい給湯器ほど、給湯能力が高いことを示しています。
4人家族の場合は24号、単身世帯は16号を選ぶのが一般的といわれています。ただし、冬場は水温が下がるので出せるお湯の量が少なくなることに注意が必要です。他の時期と比較して冬場の給湯能力は8割程度になってしまうのです。号数は冬場を基準に決定するとよいでしょう。下記の図も参考にしてください。
フルオート・オートとは、追いだき機能のことです。フルオートは、お湯はり・追いだき・保
温・たし湯、さらに追いだき配管の洗浄までを全て自動でやってくれます。一方のオートタイプは、お湯はり・追いだき・保温のみを行います。家族の人数が多く、たし湯をする機会が多いのであれば、フルオートを選ぶと快適になります。
エコジョーズとは、約200度の排熱を「二次熱交換機」と呼ばれる装置で再利用することで、熱効率を飛躍的に高めた省エネタイプの給湯器です。従来の給湯器は、約20%の熱量が排気ガスとして無駄になっていましたが、エネルギーロスを約5%まで低減することで、熱交換率を95%まで高めました。