コンロ周りの熱が火災の原因!?防熱板を活用して、安全な生活を!
「防熱板」をご存知ですか?
ガスコンロに隣接する壁に設置し、コンロの火や熱から壁を守る役割を担うものです。
今回は、コンロを安全に使うために設置する「防熱板」に注目し、その役割や設置方法をまとめたいと思います。
目次
防熱板の役割
改めて説明しますが、防熱板とは、ガスコンロとそれに隣接する壁の距離が近い場合に、コンロの熱を遮断して火災などを防ぐための道具です。
こちらの写真を見ていただきたいのですが、コンロの周りにステンレスの板(防熱板)が打ち付けてあります。
このように金属の板を挟むことで、熱が直接壁にあたるのをブロックしているのです。
防熱板が必要なケース
コンロに隣接する壁が木材・コンパネ・壁紙など、可燃物でできている場合に使用します。
築年数の経った木造住宅などでは特に、コンロの熱から火災に発展してしまうことがあるので、忘れず設置しなくてはなりません。
逆に、表面がツルツルした壁はキッチンパネルと言い、不燃物です。
キッチンパネルの下には石膏ボードが入っていますが、こちらも不燃物なので、防熱板は必要ありません。
最近の住宅はほとんどが不燃材で作られていますが、まれに可燃物が使用されていることもあるので、注意して見てみましょう。
ガスコンロの離隔距離について
参考までに、ガスコンロ等のガスを使用する調理機器の離隔距離について触れておきます。
離隔距離とは、ガス機器と他の可燃物との間に設けるべき距離のことを指し、条例等によりcm単位で決められています。
十分な離隔距離を確保できない時は、上述の防熱板などを使い、可燃物に直接熱があたらない工夫をしなくてはいけないのです。
離隔距離については、こちらの記事に詳しくまとめてあります。
ガスコンロ以外の離隔距離についてもまとめていますから、是非読んでみてください^^
防熱板の入手法
防熱板は、ニトリやカインズといったホームセンターで入手することができます。
また、楽天やAmazonといったネットショップでも購入可能です。
安いものであれば2,000円弱でも買えますが、メーカー品になると10,000円以上のものもあります。
また、防熱板の代用品を見つけてきて取り付ける方もいらっしゃるようです。
例えば100円ショップでも手に入る「天ぷらの油はね防止板」などですね。
ただし、本来は防熱板として作られたものではないので、使用は自己責任になります。
防熱板の取り付け方法
防熱板の取り付け方法は、どのような防熱板を使用するかによって変わってきます。
立てかけるタイプのものであれば、壁のL字を利用して置くだけですが、
板状のものは壁に打ち付けたり、ビスに引っ掛けることになります。
その際、防熱板に付属するビスを壁に打ち込むことになりますが、工具がないと作業は難しいでしょう。
工具の扱いには慣れも必要ですから、自力での作業が難しいと判断したら、工務店等に取り付けを依頼するのもありです。
防熱板は正しく設置しよう
防熱板を取り付ける際に、大きさが合わないからと切断したり、側壁用の防熱板を天井用として使ったりと、
本来決められた使い方・取り付け方から外れてしまうようなことは控えましょう。
防熱板は、工事説明書に記載された方法に従うことで安全に使えることが保証されているものです。
防熱板がその役割をきちんと果たせるよう、目的・設置場所に合わせた防熱板の扱いを心がけることが大切です。
まとめ
コンロの熱は思ったより高温です。
必要であれば防熱板などを導入しないと、思わぬ火災につながりかねません。
大切な家を守り、安全にガスコンロを使い続けるために、防熱板の活用を検討してみませんか?