【ガス機器設置のプロ】GSS(ガス機器設置スペシャリスト)って何だろう?

先日、GSS(ガス機器設置スペシャリスト)の資格更新手続きがありました。
GSSとは給湯器をはじめとするガス機器を安全・正確に設置する技術者であることを証明する資格です。
業者探しをしている方にせよ、ガス機器関連の技術者を目指している方にせよ、GSSは気になる資格ですよね。
そこでこの記事では、GSSの概要から資格取得のプロセス、難易度など、GSSにまつわる様々な情報をまとめたいと思います。

そもそも、ガス機器の設置に資格は必要なの?

一言でガス機器といっても、範囲は広いです。
ガス給湯器や小型湯沸器といった給湯のための機器をはじめ、ガスコンロなどもガス機器ですよね。
そして、これらガス機器のうち、「特定ガス消費機器」に該当するものは「ガス消費機器設置工事監督者」の監督下で設置することが義務付けられています。

ところが、現在流通しているガス機器の生産量のうち約9割は、この「ガス消費機器設置工事監督者」の指示がなくとも設置できるものなのです(法的制約がない)。

つまり、ガス機器の設置に資格が必要なケースもあるがそれは稀であり、ほとんどのガス機器は誰でも自由に設置することができるのです。
こうした事実から、不適切な設置工事・欠陥やミスのある設置工事が行われ、消費者からのクレームにつながったり、最悪の場合ガス機器が原因となる事故が起こります。

消費者からすれば、ガス機器の設置業者は全員「プロ」に見えます。しかし、実際に設置者が正しい知識と技術を持っているかは判断できませんよね。
GSSをはじめとするガス機器設置に関する資格の有無は、業者の能力を判断する材料になります。
GSSの概要を知り、業者選びの参考にしてみてください。
また、これからガス機器設置業を目指す方は、お客様からの信頼獲得と技術向上のため、GSS取得を目指しましょう!

GSSの概要


ガス機器の設置に関する知識・技術があることを証明するGSS。
その資格の概要についてまとめてみました。

GSSの内容

GSS取得者がガス機器を設置できる範囲は以下の通りです。

・ガス給湯器
・キッチン
・洗面所
・浴槽

GSS取得者は、給湯器は当然のこと、家庭用のガス機器(湯沸器やストーブ、ふろがま、固定型の調理機器)の設置やその付帯設備の設置を正しく行うことができます。
なお、LPガスを使用するガス機器の場合は、別途「液化石油ガス設備士」の資格が必要です。

GSSの運営母体

このGSSは一般財団法人 日本ガス機器検査協会(JIA)が運営母体の、信頼性の高い資格です。

GSS取得業者の見分け方

GSSを取得している業者は「ガス機器設置スペシャリストの店」として、のぼりや看板を掲げています。
また、HPや名刺に「GSS取得」「ガス機器設置スペシャリスト」などの文言があるかもしれません。
そういった目印・記載が特別なく、GSS取得有無が判断できないときは、業者に直接聞いてみても良いでしょう。

また、GSSの公式HPでは、GSS登録店を検索することも可能です。
近くの業者を検索してみてください。

また、ガス機器設置業者がGSS認定店として登録するためには、登録料18,500円(3年間有効)を納付しなくてはいけません。

GSSを取得するには?


GSSを取得するためには、日本ガス機器検査協会が実施する講習を受講・修了試験に合格する必要があります。

GSS試験概要

GSSの講習は「講義」と「実技」に分かれ、合計3日間に渡る試験です。

「講義講習」は1日(405分)行われ、GSSの概要からガス機器設置の詳細まで座学で学びます。
「実技講習」は2日間(計840分)で、配管・ガス可とう管・ビルトインこんろ・エコジョーズ(給湯器)設置工事について学びます。

これらの講習をすべて受講し、最後に修了試験を合格すれば、晴れてGSS取得です!

受講料

GSSの受講料は51,500円+登録料7,200円=58,700円です。
約60,000円と安くない受講料ですが、これでガス機器に必要な知識と信頼が得られますので、ガス機器設置業者を目指すならぜひ取得を目指して欲しいです^^

受験資格

以前は実務経験が必要でしたが、平成23年度から制度が改正され、実務経験による受講要件はなくなりました。
このため基本的には誰でも受講可能な試験ではありますが、都市ガスやLPガスの基礎知識と、基本的な工具の取り扱いができることを前提とした講習内容なので、最低限の知識と技術は必要です。

合格対策

実務経験の有無が受講要件から外れたとはいえ、ガスの基本的な知識ナシ・基本的な工具を扱った経験ナシでは、実務試験をクリアするのが難しいでしょう。
すでにガス設備系の会社に勤めている(勤めていた経験がある)ならば現場仕事を学んだ上で受講したほうがいいです。そういった環境にいない方は、特に、基本的な工具の扱いについては独学で習得しておく必要があります。

資格の更新


GSSの特徴のひとつに「更新制度」があります。一度取得したからといって、知識をアップデートしなければ、GSSの資格が停止されるのです。

更新時期

GSS資格は、資格の有効期限内に指定講習機関等が実施する更新講習を修了することで、有効期限が3年間延長されます。
3年毎に届く案内に従い更新講習を受講することになりますが、未受講のまま有効期限が過ぎると1年間は資格停止となり、その資格停止期間に講習を受講しなければ、資格失効になります。
また新たに新規講習を受ける必要があるので、忘れないよう更新講習を受けましょう。

更新料金

GSS登録の更新には更新講習受講が必要と説明しました。
その更新講習料が13,400円、それに加え登録料7,200円が必要です。

更新講習の内容

1日(300分)の講習で、GSSの概要をおさらいしたり、最新のガス機器について学ぶ講習が行われます。
講習会場で受講するのが通例でしたが、新型コロナウイルス流行時には「講習DVD」が送られてきて、そのDVDの受講により更新講習の代わりとする対策がとられました。

まとめ

GSS(ガス機器設置スペシャリスト)についてまとめました。
ガス機器について正しい知識と技術を保証してくれるGSSは、ガス業者選びの判断基準にして欲しいです。
また、試験の難易度はさほど高くありません。これからガス設置業者を目指す方は、ぜひチャレンジしてみてください^^

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