給湯器の設置・交換にはどんな資格が必要なの?
給湯器の設置や交換をするには、ガスや水道の専門知識と、
それを証明するための資格が必要です。
給湯器の業者は数多くいますが、
残念ながら必要な資格を有しない業者が一定量いるのも事実です。
給湯器を取り扱うために必要な資格をまとめてみました。
目次
意外に多い!給湯器の設置・交換に必要な資格
給湯器の設置・交換には、以下のような資格が必要です。
改めて調べてみると、結構たくさんあって驚きです!
必ず取得しなくてはいけない資格から、
持っていることで信用度の上がる資格まで種類は様々ですが、
業者を選ぶ際の基準になる資格類ですので、チェックしてみてくださいね。
- 液化石油ガス設備士
- ガス可とう管接続工事監督者
- ガス機器設置スペシャリスト
- ガス消費機器設置工事監督者
- 簡易内管施工士
- TES工事士
- 給水装置工事主任技術者
ひとつずつ、どういった資格なのかご紹介します。
液化石油ガス設備士
液化石油ガス(LPガス)を使う設備を設置・変更する工事を行う際に
必ず取得しなくてはいけない資格です。
液化石油ガス設備士資格に合格するか、
液化石油ガス設備士講習の課程を修了することで取得可能です。
高圧ガス保安協会
ガス可とう管接続工事監督者
ガス可とう管は、ガス機器にひろく使われている管のことです。
ガスコンロについているガスホースや、
給湯器に接続されている金属の配管を思い浮かべてもらえればイメージしやすいかと思います。
「ガス可とう管接続工事監督者」の資格は、
ガス機器とガス栓を接続する工事を行う際に必要となっており、
講習会に参加・修了することで取得可能です。
一般財団法人 日本ガス機器検査協会
ガス機器設置スペシャリスト
ガス機器の設置工事に必要な高度な知識と技術を有していることを証明するのが
「ガス機器設置スペシャリスト」です。
ガス機器の取扱いから、お客様とのコミュニケーション方法にいたるまで
幅広い範囲をカバーしています。
この資格を持っているからといって
すべての給湯器の設置ができるというわけではありませんが、
お客様に安心感を与えるという意味では持っておいて損はないでしょう。
実技を含む3日間の講習を受講すれば取得できます。
一般財団法人 日本ガス機器検査協会
ガス消費機器設置工事監督者
重大な事故を引き起こす可能性があるガス機器は「特定ガス消費機器」といわれ、
その設置や交換工事は、
「ガス消費機器設置工事監督者」の資格を有している者が監督または施工しなくてはいけません。
特定のガス機器とは、以下のようなものです。
① ガスふろがま
② ガス湯沸器(暖房兼用のものを含み、ガス消費量は合計したもの)
・ガス瞬間湯沸器(ガス消費量が12kWを超えるもの)
・ガス貯湯湯沸器(ガス消費量が7kWを超えるもの)
・ガス常圧貯蔵湯沸器(ガス消費量が7kWを超えるもの)
③ ①②のガス機器の排気筒及びその排気筒に接続される排気扇(排気用送風機)
資格の取得には、所定の講習を受講する必要があります。
一般財団法人 日本ガス機器検査協会
簡易内管施工士
簡易な都市ガス配管工事の設計・施工に必要な知識と技術を証明する資格です。
また、東京ガスなどの都市ガス事業者と施工者との間で、
施工登録店契約をするのに必要な資格でもあります。
講習会を受講することで取得できます。
一般財団法人 日本ガス機器検査協会
TES工事士
東京ガスの床暖房システムに関する知識を得られる資格です。
もし、東京ガスの供給地域にお住まいで熱源付き給湯器の設置・交換を考えている方は、
業者を探す際に、この資格を有している業者かどうか確認してみるのもいいかもしれません。
給水装置工事主任技術者
水道法に基づく国家資格であり、給水工事の知識・技術を証明する資格です。
給湯器交換に関していえば、必ずしも必要な資格とはいえませんが、
有資格者が施工するほうが、より安心感があるといえるでしょう。
所定の試験に合格することで取得できます。
公益財団法人 給水工事技術振興財団
まとめ
給湯器の設置・交換に必要または取得が推奨される資格は
思ったより多いと感じられたのではないでしょうか?
資格はもちろん大切なものではありますが、
給湯器の設置・交換には経験も大切です。
資格を持っているからといって、経験豊富とは限りませんよね。
業者を選ぶ際には、資格の有無だけでなく、
施工経験や社歴もチェックしてみるといいかもしれませんよ。