【後編】職人が給湯器交換の手順を写真付きで説明!
前回の記事では給湯器の取り外しと、
新しい給湯器の取付けについて説明しました。
後編では屋内作業と、最後の仕上げについてご紹介します!
目次
リモコンを交換する
次は室内作業に移ります。
室内作業はリモコン交換がメインです。
浴室にあるリモコンと、
浴室の外にあるリモコンの2台を交換していきます。
リモコン交換の流れ
まずは古いリモコンを外し、下地を除去、
新しいリモコンを設置してコーキングする、というのが
おおまかな流れです。
<マニアック豆知識>
リモコン交換で最も気をつかうのは次の2点です。
①下地をきれいにはがす
壁に固定するためしっかり塗られた下地。
下地が残ったままだと壁に段差ができ、
新しいリモコンを設置したときに
ガタついてしまう可能性があります。
コテを使って壁を傷つけないよう下地を除去し、
できる限り平らな状態に戻します。
②配線を穴の中に落とさない
壁に開いた穴から外の給湯器へ、
電源線がつながっています。
線は細いので、穴の中に落としてしまう危険性があるのです。
一度壁の中に落としてしまうと取り出すのが大変…
というか壁を壊さないといけないので、
想像するだけで肝が冷えます。
不注意で電源線を落としてしまわないよう、
長く引き出しておいたり、結んでおいたり等
色々工夫しています。
コーキングする
リモコンの周囲をコーキングし、
水やゴミの侵入を防ぎます。
マスキングしたあとコーキング材を塗り、
コテなどを使って表面を整えます。
ケーキに生クリームを塗っているみたいですよね。
<マニアック豆知識>
メーカーにより、
リモコンの周囲の何辺をコーキングするか指示が違います。
ノーリツ…3ヶ所(左辺・上辺・右辺)
リンナイ…4ヶ所(4辺すべて)
メーカーにより考え方やリモコンの造りが違うためと思われます。
ノーリツはあえてリモコン下に隙間を作り、
水蒸気などの湿気を逃がす方法のようです。
逆にリンナイは最初から水分の侵入を避ける造りなのでしょう。
通水テストをする
ここまで作業を終えて、いよいよ通水テストです。
まだ作業は残っていますが、
早めに通水テストをし、トラブルがないか確認しておきます。
給湯器の電源をつけ、
低い温度&最低水位で給湯・お湯はりしてみます。
お湯はりしている間に、残りの屋外作業を終えてしまいましょう。
ドレン排水用の配管を設置する
今回、エコジョーズタイプの給湯器を設置しました。
エコジョーズの給湯器は、使用時にドレン排水という
水が発生し、外に排出されます。
垂れ流しになって地面が水浸しにならないよう、
新たにドレン用の配管を設置しました。
配管は手作りです。
壁にしっかりと固定します。
保温材を巻く
古い保温材は剥ぎ取ってしまいましたので、
新しい保温材を巻いていきます。
配管が入り組んでいるので、
保温材がスムーズに巻けず苦戦しました…。
テープを下から上に向かって巻いていきます。
これでまた快適に給湯器が使用してもらえます!
穴を埋める
最後に、壁にあいている穴の隙間をコーキング材で埋めます。
きちんと穴を処理しておくことで、
ゴミや風雨、害虫やネズミの侵入を防ぐことができるのです。
まとめ
給湯器交換の様子を、
最初から最後まで写真におさめたのは初めてです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
いつもは流れの中で自然と行っている作業も、
1つずつ分けていくと作業量の多さに驚きます。
また、給湯器の上げ下ろしなどダイナミックな作業もあれば、
コーキングや配管作りといった繊細な作業も多く、
色々なスキルが求められるのだと感じました。
業者の方針により、給湯器交換のやり方は様々ですが、
福田設備はこれからも丁寧な作業を心がけていこうと思います。