DIYでできる給湯器の修理・メンテナンス

給湯器の修理・メンテナンスを自分でDIYできるなら、低コストで済むのでお得ですよね。
ガスや水道など、自分で触ったら危ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、資格のない人が操作するのは危険な部品や箇所もありますが、
DIYの範囲でメンテナンスできることもあるんですよ。

ちょっとした不具合であれば、自分たちでメンテナンスしたいという方に向け、
給湯器のDIYについてご紹介します。

おすすめできないDIY

おすすめのDIYのご紹介の前に、
自分たちでDIYしない方がいいことについて触れておきます。

給湯器は、ガスだけでなく水道・電気も使用していて、
内部は精密部品の集まりです。
大変デリケートな機械ですので、簡単な気持ちでいじってしまうと、
給湯器が故障してしまったり、大きな事故につながる可能性があります。

従って、次のような作業を自分で行うのはやめましょう。

・給湯器を交換する
・給湯器を分解する
・給湯器の部品を自作する
・給湯器のガス管や水道管を抜く

まれに、DIYで給湯器の交換等を行う様子を
動画や写真で紹介しているサイトを見ることがありますが、
専門知識が必要な作業については、プロの業者に依頼するのが鉄則です。
取り返しのつかないトラブルにつながりかねない作業は控えてくださいね。

自分でできる給湯器の修理・メンテナンス

ここからは、DIYできる給湯器の修理・メンテナンスをご紹介します。

保温材の交換・強化

給湯器の配管には、保温・保護の目的から、保温材が巻かれることが多いです。
配管がむき出しだと、風雨やその他の衝撃を直接受けてしまうばかりか、
寒い季節には中の水が凍結し、水が出なくなるなんていうトラブルにもつながります。

保温材がボロボロになっていると、本来の役割を果たすことができません。
劣化が進んでいるようならば、交換をおすすめします。

保温材を交換する際には、今の保温材をきれいに除去しましょう。
そのあとで新しい保温材・テープの順番に巻いていきます。
保温材はホームセンターなどで手に入りますし、
ワンタッチで取付けられる便利なものも出ていますので、
お好みのものを選んでください。

電熱の保温材もある

配管の保温効果を更に高めるのが「凍結防止帯(配管用ヒーター)」です。
電熱でパワフルに配管を温めてくれるので、冬場は安心です。
寒冷地にお住まいの方は導入を検討してみてはいかがでしょうか?

水抜き栓・フィルターの交換

給湯器には「水抜き栓」といって、配管の中の水を排出するための部品がついています。
水抜き栓にはフィルターが内蔵されていて、ここにゴミが溜まると
お湯の出が悪くなってしまいます。
水抜き栓やフィルターは定期的に掃除したい場所ですが、
部品が劣化しているようなら新しいものに取り替えるのもいいでしょう。
特に、鉄くずのようなゴミは劣化すると取り除くのが大変なので、
いっそのこと新しいものに交換する方が手っ取り早いです。

メーカーから、水抜き栓やフィルターが、セットや単品で販売されています。
水抜き栓やフィルターの取り外し方は以下の通りです。

①給水元栓を閉める
②すべての給湯栓(お湯の蛇口)を開ける
③水抜き栓フィルター(ストレーナー)を左に回し外す
④水抜き栓フィルター(ストレーナー)内を掃除する
 または 新しい水抜き栓フィルター(ストレーナー)に入れ替える
⑤水抜き栓フィルター(ストレーナー)を元の場所に戻す
⑥給水元栓を開ける

循環アダプターの交換

浴槽内の循環アダプターのフィルターは、定期的に掃除が必要です。
ゴミが溜まるとお湯の流れが悪くなり、お湯の温度が設定通りにならない場合があります。
また、お湯も不衛生になりますよね。

フィルターが古くなってしまったという場合や
汚れがひどくて新しいものに取り替えたいという場合、
別売りのフィルターに付け替えることができます。

フィルターを左に回すと、浴槽から外れます。
取り付ける際は逆で、右に回し込んでいくと固定されるという簡単な仕組みです。

循環アダプターの替えフィルターは、
メーカーのオンラインショップ、ホームセンター、ネットショップなどで入手可能です。
必ず、ご自宅の浴槽タイプに合ったフィルターを購入してくださいね。

リモコンの化粧枠交換

長年給湯器を使っていると、リモコン(液晶パネル)の化粧枠(外枠)が
割れてしまったり、汚れたりしてきますよね。
一応使えるけれど、できればきれいなリモコンにしたい…と思いませんか?
リモコンの化粧枠は、単体で販売されているものがあります。
主に、メーカーのオンラインショップ、大きなホームセンターや
一般のネットショップで購入が可能です。

リモコンのコーキング

リモコンの枠の周囲は、水分の侵入防止と補強のために
ゴムのコーキング剤で囲まれているのが一般的です。
コーキングも、長年の使用により汚れたり、くずくずになってきたりします。

浴室のリモコンのコーキングが劣化すると、
空いたスペースから水が侵入し、リモコンの故障につながることがあります。
コーキング剤はホームセンターなどでも簡単に入手可能なので、
気になるようでしたら張り替えてみましょう。


コテなどで古いコーキングを剥がします。
このとき、壁に古いコーキングが残らないよう、なるべく平らな状態にするのが理想です。


リモコンの周囲をマスキングし、コーキング剤を塗っていきます。

水鉄砲のようにコーキング剤を押し出して使えるコーキングガンがあると便利ですね。

コーキングしたあとは、完全に乾くまで触らないようにしてください。

まとめ

DIYが得意・好きで、日曜大工が趣味という方も多いですよね。
紹介したようなメンテナンスは、
比較的専門知識がなくても挑戦できる内容になっています。
給湯器のメンテナンスは、あくまで給湯器本体以外の部分にとどめておき、
給湯器の動き自体に問題があるようならば、
すぐにプロの業者に相談してくださいね。

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