給湯器のガス代について(プロパンガスの場合)
目次
プロパンガスと都市ガス
ガスの種類にはプロパンガスと都市ガスがあると何となく知っている方は多いと思います。
ではプロパンガスと都市ガスの違いや、メリット・デメリットについてはご存知ですか?
都市ガスに比べ、プロパンガスはガス料金が高いイメージがあるかもしれません。
プロパンガスの特徴と、気になるガス料金についてまとめてみました。
プロパンガスって?
プロパンガスの特徴
そもそもプロパンガスとはどのようなものなのでしょうか?
都市ガスと同じくガスを供給するものですが、その大きな違いはガスの供給方法です。
家の裏手や目立たないところに、大きなガスボンベが置かれているのを見たことはありますか?
プロパンガスとは、このガスボンベから供給されるガスのことです。
ガスボンベのガスが少なくなれば、地域のガス屋さんが新しいガスボンベと入れ替えてくれます。
【補足】都市ガスとは?
これに対して、都市ガスは地面に埋設されたガス菅を経由し、各家庭にガスが供給されているのです。
ガス菅から直接家にガス栓がひかれているので、ガスボンベの交換といった作業は必要ありません。
主に東京や大阪といった都市部でメジャーなガスの供給方法です。
プロパンガスの料金体系
プロパンガスの料金はこう決まる
ガス料金は、基本料金+ガス使用量によって決まります。
プロパンガスは自由料金であり、決められた販売価格はありません。
それぞれの販売業者が独自の販売価格を設定しているのです。
独自とはいえ、基本料金は大体の相場に基づいていますので、地域により大きくかけ離れるものではありません。
プロパンガスの基本料金と使用料金
石油情報センター(https://oil-info.ieej.or.jp)の調査によると、2017年12月時点のプロパンガスの基本料金は以下の通りです。
北海道・・・2,098円
東北・・・1,846円
関東・・・1,752円
伊豆諸島・佐渡・・・1,751円
中部・・・1,841円
近畿・・・1,856円
中国・・・1,936円
隠岐・・・1,933円
四国・・・1,833円
九州・・・1,814円
九州離島・・・1,815円
沖縄・・・1,725円
宮古八重山等・・・1,741円
これらの基本料金にガスの使用量に応じたガス料金が加算されます。
4人家族の平均的なガス使用量である10㎥/月のガス料金です。(2017年12月時点)
北海道・・・9,684円
東北・・・8,361円
関東・・・7,127円
伊豆諸島・佐渡・・・7,097円
中部・・・7,377円
近畿・・・7,507円
中国・・・7,979円
隠岐・・・7,981円
四国・・・7,597円
九州・・・7,751円
九州離島・・・7,723円
沖縄・・・7,830円
宮古八重山等・・・7,943円
北は北海道や東北地方、南は沖縄地方がガス料金が高い傾向にありますね。
プロパンガスのメリット
災害時の復旧速度が速い
ガスボンベを使用するプロパンガスは、もしもの災害時にも安全確認が取れ次第使用再開することができます。
対して都市ガスは、数千戸の家を1単位として管理しているため、ガスの復旧作業に時間がかかり、結果ガス使用の再開も遅くなる場合があります。
初期コストは都市ガスより安い
新たにガスの使用を開始する際、ガス菅が通っていない場所で都市ガスにしようとすると、
初期の工事費用だけで数十万円のコストがかかります。
その点、プロパンガスはそういった初期費用が月々の利用料に上乗せされる仕組みになっています。
そのため初期コストは都市ガスよりも安いといえます。
使用地域を選ばない
都市ガスは、家の近くまでガス菅が通っていないと使うことができません。
プロパンガスはガスボンベを設置すれば使用できますので、ガス菅が通っていない地域でもガスの使用が可能です。
プロパンガスのデメリット
都市ガスに比べ高いプロパンガス
プロパンガスと都市ガスのガス料金を比較すると、プロパンガスは都市ガスよりも約2倍ほど高い状況です。
都市ガスは公共料金なので大きな価格の変動はありません。
一方自由料金であるプロパンガスは、原料の高騰や為替レートの上下によって、価格が変動しがちなのです。
結果的に都市ガスに比べプロパンガスの価格は高くなってしまいます。
給湯器のガス代について
実は、ガス代の約8割は給湯器が占めているとご存知でしたか?
お湯を沸かしてお風呂に入ったり、炊事をしたりと、生活に欠かせない給湯器。
ガス代の多くを占めるからこそ、賢く節約して使いたいものです。
プロパンガスの料金を節約するには?
ガス会社を変更する
プロパンガスは自由料金です。
今契約しているガス会社のガス料金が高いと感じているならば、他のガス会社と契約し直す方法もあります。
インターネットで調べてみると、最も安いガス料金を調べられるサービスがありますので、一度利用してみてもいいかもしれません。
プロパンガスから都市ガスに変更する
思い切って、プロパンガスから都市ガスに変更するのもひとつの方法です。
都市ガスにする場合、初期コスト(工事費等)はかかりますが、同じ場所に長く暮らす場合のランニングコストを考えれば、都市ガスにした方が結果的にお得になります。
まとめ
プロパンガスについて、主にガス料金の観点からまとめてみました。
ガス自由化に伴い、今後ガスの価格競争は激しくなっていくと思われます。
プロパンガスを使っていても、都市ガスを使っていても、ガス料金を見直す時期にいるといえます。
ガス会社を変更するのは多少面倒に感じるかもしれませんが、この機会にガス料金の比較をしてみてはいかがでしょうか?