給湯器エラー290を自分で解決する3つの方法!
お風呂に入っているときに、リモコンに見知らぬ数字が表示されていたら、給湯器が壊れてしまったのではないかと焦ってしまいますよね。
省エネタイプのエコジョーズを使っている場合、「290」というエラーコードが表示されることがあります。
この状態の給湯器は、正常に作動していないため、お湯を使うことができません。
そこで、エラーコード290の意味と、表示されたときの対処法についてまとめてみました。
目次
エラーコード290はどんなエラー?
エラーコード290は、「エコジョーズ」タイプの給湯器特有のものです。
一言でいうと「中和器(および関連する配管)の故障または詰まり」です。
では、「中和器」とは何を指しているのでしょう。
中和器とは
エコジョーズの給湯器は、給湯・暖房機能を作動する過程で、「ドレン排水」という酸性の凝縮水が発生します。
ドレン排水をそのまま垂れ流しにすると環境に悪いので、pH値を安定させた中性の水にして排出する機能をエコジョーズ給湯器は持っています。
その役目を担っているのが「中和器」と呼ばれる部品なのです。
聞き慣れない言葉ですが、エコジョーズ給湯器に欠かせない、とても大切な働きをする部品なんですね。
エラーコード290は中和器の故障や詰まり
中和器に何らかの異常が発生したとき、エラーコード290がリモコンに表示されます。
代表的な例は中和器自体の故障、配管の詰まり(ゴミなどの異物)、凍結などです。
ドレン排水が適切に排出されないと、給湯器を正常に動作することができません。なぜならば、本来外に排出されるべきものが内部に溜まっている状態だからです。
エラーコード290が表示されたら、なるべく早く問題解消する必要があります。
ノーリツ・リンナイ・パロマ・東京ガスで共通?
エコジョーズ給湯器からドレンが排出されるのは各メーカー共通。すなわち、どのメーカーのエコジョーズ給湯器にも中和器はあります。
そのためか、リンナイ製でも、ノーリツ・パロマ製の大手給湯器メーカーでも、東京ガスのようなガスメーカーの機器もエコジョーズ内の中和器に不具合がある場合は、リモコンに290のエラーコードが表示されます。
エラーコード290にはこれ!3つの対処法
もしも給湯器のリモコンにエラーコード290が表示されたら、まずは次の3つの手順を試してみて下さい。
手順1:給湯器の電源をつけ直して、再度表示されるか確かめる
最も単純な方法です。給湯器の電源をOFFにして再度ONにしてみてください。
エラーコードが再度表示されないかようならば、しばらく様子を見ながら給湯器を使用して下さい。
手順2:ドレン配管にゴミなどが詰まっていないか確かめる
ドレンを排出する配管などにゴミが詰まっていないか直接見てみましょう。
給湯器本体の下から伸びるドレン配管(金属製の蛇腹ホースが多い)がありますので、給湯器を作動させてみて、ポタポタと水が出ているか確認してください。
もしドレン排水が出てこない場合は、配管が詰まっている可能があります。配管の排出口に落ち葉や砂利で塞がっていることもありますので、確認してみるのも良いでしょう。
複数ある本体下の配管のうち、どれがドレン配管か分からない場合は、給湯器の取扱説明書で部品名を確認してみて下さい。
取扱説明書は、各社HPからもダウンロードできます。
中和器の汚れ・つまりはメーカーに問合せ
ドレンがポタポタと出ないけど、ドレン配管にゴミも詰まっていない。そのような場合は、中和器が汚れていて、適切にドレンが排泄されていない可能性があります。
給湯器の前面のビスを外すと、中に白い半透明のタンクのような中和器が見えますので、外から見て内部が汚れていないか見てみましょう。
カビやゴミなどで色がついていて、明らかに中和器が汚れている場合は、中和器の清掃もしくは交換が必要です。
中和器の清掃や交換は専門の知識がありますので、メーカーや専門の業者に依頼するのが良いでしょう。
手順3:ドレン配管を温める
寒冷地や気温の低い時期であれば、ドレン配管内で排水が凍っている場合も考えられます。
ドレン配管にタオルを巻き、お湯を少しずつかけて様子をみてみましょう。
タオルを巻く理由は、急激な温度変化を避けられて、広範囲にお湯を行き渡らせることができるからです。
配管内の排水が解けて、ドレンがポタポタと流れてくれば、エラー表示は解消されるでしょう。
まとめ
中和器の詰まりや故障は、エコジョーズタイプの給湯器にとって致命傷です。しかし、不具合の箇所が特定されているので、適切な対処が可能なものでもあります。
今回紹介した手順を踏んでも、エラーコードが解消されない場合は、各メーカーに問い合わせしましょう。もしくは給湯器を購入したお店や、業者に連絡するのがオススメです。
ネットで集めた中途半端な知識で無理に自分で直そうとすると、かえって深刻な事態に発展しかねません。
そうならないよう、困ったときに気軽に相談できる専門業者と付き合っておくとよいかもしれませんね。