府中市 ガス給湯器交換工事(2穴タイプから1穴タイプへ交換) M様邸
After
施工後
Before
施工前
府中市の戸建て住宅にて給湯器交換工事
今回は府中市にお住いのM様から給湯器工事をご用命いただきました。
現場は築30年くらいの一戸建て。今では珍しくなった浴槽に追い炊き用の穴が2つ空いている機器(隣接型)の現場です。
隣接型給湯器とは
ふろ給湯器には追い炊きするための配管が2本あります。給湯器で作ったお湯を浴槽に届ける配管(往き)と、浴槽のお湯(水)を給湯器に戻す配管(戻り)です。
いわゆる「追い炊き」とは、浴槽内のお湯(水)を循環させてお風呂を沸かしているわけですね。
隣接型給湯器とは、浴槽と隣接して設置されている給湯器であり、往きと戻りの太い配管が浴槽と直に接続されているタイプです。そのため、浴槽内側には2つの穴が開いています。
一方、現在主流の給湯器は設置フリータイプといわれ、基本的に給湯器の設置場所は浴槽とはなれていても問題ありません。隣接型給湯器と同じように往き戻りの2本の配管がありますが、浴槽内の穴は1つしか空いていません。
昔の給湯器が浴槽の隣でなくてはいけなかった理由は、ポンプの性能が弱くお湯を循環させるには浴槽の隣でなくてはいけなかったのかもしれません。実は私もよくわかりません(笑
施工のポイント
現在と同じ隣接型へ交換することも可能でしたが、今回はお客様との相談の上、1つ穴タイプ(設置フリー)へ交換することにしました。
大掛かりな浴室のリフォームなど必要なく、設置フリーの機器へ交換することも可能です。
設置フリーの給湯器の場合、浴槽側には追い炊き用の穴は1つしか必要ありません。余ったもう一つの穴をどうするかというと、写真のように化粧蓋で塞いでしまいます。
そして設置フリー給湯器に必ず必要な「循環アダプター」と呼ばれる金具を浴槽の内側に付けます。
外壁側は、隣接型についていた2本の配管(パイプ)を壁から抜き差し、壁に空いた穴はステンレスの板で化粧します。
設置フリー給湯器に交換するメリット
設置フリーの機器にすると、将来、浴室リフォームするときに給湯器が再利用できます。長い目で見ると設置フリータイプに交換することをお勧めです。
また今回は、床置きの給湯器ではなく、壁掛けの機器にすることにしました。交換前の給湯器は、機器前面の塀との距離が近く、メンテナンス性にやや問題があると思ったからです。
給湯器をメンテナンスする場合は、前面のパネルを外しますので、塀や壁が近すぎるとメンテナンスできないことがありますからね。
給湯器交換に限らず、工事は設置したら終わりではありません。今後のメンテナンス性や将来の交換・リフォームも考慮することが大切だと思っています。
施工を終えて
2つ穴から1つ穴タイプの設置フリー給湯器に交換をする場合、外壁に穴を開けますのでやや大きい音が発生することが多いです。今回の現場もドリルでの穴あけが必要でした。
近隣の方のご迷惑となることもありますので、工事の前にはお隣さんなどに一声かけていただけると助かります。