【難易度・合格率・活用方法etc…】難関資格?液化石油ガス設備士を深掘りする!
「液化石油ガス設備士」という資格をご存知でしょうか。
液化石油ガス=LPガスの扱いについて、都道府県知事から設備士の免状を受けるための資格です。
都市部は都市ガスがメインとはいえ、まだまだ使用率の高いLPガスを安全に使うために持っておきたい「液化石油ガス設備士」について、資格保有者の福田設備が詳しくご説明します。
目次
液化石油ガス設備士の概要
液化石油ガス設備士とは、一般家庭用等のLPガス供給設備・消費設備の設置工事や変更工事を行う場合に必ず必要となる資格です。
免状の交付を受けるためには、液化石油ガス設備士試験に合格するか、液化石油ガス設備士講習の過程を修了する必要があります。
講習を受けるには「LPガス設備工事の経験1年以上の者」「建築配管技能士等の関連資格保有者」という条件がありますので、この条件を満たさない場合は、資格試験を受験するしかありません。
液化石油ガス設備士資格の試験について
液化石油ガス設備士は、筆記試験と技能試験があり、筆記試験に合格した受験者が技能試験を受けることができます。
(ちなみに、前年度の筆記試験のみに合格した人も、当年度の再受験を申請すれば技能試験から受けることができます)
試験は例年11月の日曜日に実施され、筆記・技能試験どちらにも合格した場合に、液化石油ガス設備士の免状が交付されるのです。
液化石油ガス設備士、難易度・合格率はどのくらい?
資格合格を目指す人にとって気になるのは、資格の難易度や合格率ですよね。
そのあたりの実情を深掘りしていきましょう。
液化石油ガス設備士の合格率
直近のデータによると、液化石油ガス設備士の合格率は
・2018年の合格率…37.6%
・2017年の合格率…36.5%
・2016年の合格率…45.3%
・2015年の合格率…34.9%
となっています。
3〜4割の合格率ですので、決して合格が狙えない試験ではありません。
液化石油ガス設備士の難易度
資格紹介サイトなどを見ていると、難易度は「やや易しい」に分類されているところもありましたが、実際に資格取得した経験からすると、本腰を入れて勉強しなければ突破できない試験内容だと思います。
例えば自動車の普通免許の筆記試験のように一夜漬けでどうにかなるレベルではありませんし、簿記3級(場合によっては2級)よりも本格的な勉強が必要なレベル感です(あくまで体感ですが)。
というのも、試験の内容はガスの取り扱いに関するものに加えて「法令」「燃焼理論」なども含まれます。
馴染みのない法令の言い回しや公式を覚えて使いこなせるようにならなくてはいけないため、体感としての難易度は高めなのです。
そして、筆記試験の記述は「ひっかけ問題」が頻出するので、出題パターンにも慣れておく必要があります。
とはいえ、合格ラインは満点の60%ですので、きちんと勉強すれば合格できるハードルともいえますね。
また、筆記試験を無事突破した後には技能試験が待っています。
ねじ切りは練習してコツを掴んでおかないと合格が難しいものです。
周りに指導してくれる先輩や同業者がいてくれると、心強いと思います。
液化石油ガス設備士を持っておくと良い2つのこと
①仕事の幅が拡がる
水道やガス、電気といった分野は、業界的に数多くの資格が存在します。
福田設備としてもたくさんの資格をコンスタントに取得してきましたが、取っておいて損はない資格を挙げるとキリがありません。
そんな中、液化石油ガス設備士は業務の幅を拡げてくれる資格といえます。
普段から東京都をメインに工事を請けているため、ほとんどが都市ガスの仕事ですが、全国的に見れば液化ガス(LPガス)はメジャーな存在です。
液化石油ガス設備士の資格を持っていれば、液化ガス(LPガス)の取り扱いができるので、請けられる仕事の内容が増えるということに加え、都市ガスの知識と合わせてより複合的な視点を持つことができるという点でも有益といえます。
②会社勤めなら昇進昇給・転職にも有利
もし会社勤めをしているならば、液化石油ガス設備士の取得が社内評価と紐づけられることもあると思います。
例えば手当てが出たり、昇進の指標になる、などです。
資格取得のサポートをしてくれる会社も多いので、会社勤めしながら保有資格を増やすのは効率がいいと思います。
もし転職したり独立したりするときも、資格があると信用性が増すものです。
そういう意味でも液化石油ガス設備士の資格は役に立つといえますよね。
まとめ
液化石油ガス設備士受験にあたり、久しぶりに本腰を入れて勉強しました。
日々の業務をこなしつつ、夜中や早朝に勉強する日々はなかなかキツかったですが、それでも合格の喜びはひとしおです。
今後も、ガスなどのインフラに関係する資格試験は定期的に取っていくつもりですので、実情のところをブログでもシェアしていきたいと思っています。
一緒に頑張りましょう!