【12A、13A、6A…】都市ガスの種類の調べ方・見分け方が知りたい!
洋服にS、M、Lといった種類があるように、私たちが毎日使うガスにも種類があるってご存知でしたか?
現代では特別意識せずとも問題なくガス機器を使用することができますが、実はガスの種類とガス機器はそれぞれに適応したものを選ぶ必要があるのです。
あまり馴染みのない都市ガスの種類分けについて、詳しく解説してみようと思います。
目次
ガスの種類(ガス種)とは?
都市ガスには、7グループ13種類の種類が存在します。
(13種類+LPガスが、ガスの種類のすべてです)
都市ガスの分類
・13A
・12A
・6A
・L1(6B、6C、7C)
・L2(5A、5B、5AN)
・L3(4A、4B、4C)
+
LPガス
12、13など…数字の意味
ガスの種類は、数字+アルファベットで分類されていますが、頭の数字はガス1立方メートルあたりでの発熱量を表しています。
12Aと13Aを比べると、13Aのガスの方が発熱効率が良いということです。
12Aと13Aでは発熱量に差があるものの、組成はほぼ同じで、非常に似たガス種同士と言えるでしょう。
A、B、C…アルファベットの意味
数字に続く英字は、ガスの燃焼速度を表しています。
燃焼速度が…
A【遅い】←ーーB【普通】ーーー→C【速い】
という順番になっています。
対応するガス種の調べ方
ガス機器には、適合するガスの種類が書かれたステッカーが貼ってあります。
使用するガス機器が、どのガス種に適応しているのかは、ステッカーの表示で確認できます。
東京ガスの圏内にお住まいの方は、機器に13A(もしくは12A・13A両用)と書かれていることをしっかり確認してから、ガス機器の使用を開始しましょう。
ちなみに、13Aと12Aは性質がほぼ同じであることから、新しいガス機器のほとんどが12A・13A両用で作られています。
都市ガスはほとんど13A
東京ガスの圏内を含め、日本で一番使われているのが13Aのガスです。
発熱効率の良い13Aのガスは、ガス資源に乏しい日本にとり、エネルギー戦略上最も有効なガス種。
国が率先して13Aの普及に乗り出し、2000年代以降は13Aが圧倒的なシェアを占めるようになりました。
一部12Aの地域もある
ほとんどの地域で13Aのガスが使われている中、首都圏の近くでは千葉県の四街道市の一部で12Aのガスが使われています。
日本には東京ガスや大阪ガスのような大きなガス会社に加え、たくさんの中小のガス会社が存在します。
おおむね13Aのガス種に集約されてきているとはいえ、まだまだ全体での足並みは揃っていないと言えるでしょう。
引っ越しなどでガス機器を移動するときの注意点
引っ越しをする際、前の家で使っていたガス機器を新しい家に運び込んで使うことが多いと思います。
ここで注意して欲しいのは、新しい家に引き込むガスの種類が、持ち込んでガス機器に適合しているか確認を忘れないということです。
対応しているか確認するには
まず、お住まいの地域でどの種類のガスが使われているか確認します。
東京ガスの圏内では、千葉県四街道市の一部で12Aの都市ガスが供給されていますが、大部分の地域で13Aのガスが供給されています。
東京ガスの圏内をまたいだ移動をした際には、念入りにガスの種類を確認しましょう。
次に、使用したいガス機器がどのガス種に対応しているか、ステッカーで確認します。
ここで、供給されているガス種とガス機器の対応するガス種が一致していることが大切です。
古いガス機器を使いたいとき
使いたいガス機器が13A(または12Aとの両用タイプ)でないときは、調整作業が必要です。
ガスの開通はガス会社の作業員が行いますので、相談してみましょう。
調整作業に取り寄せが必要な機器が含まれる場合、ガス機器を使用できるまでに2週間〜1ヶ月程度かかることがあるので、注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?ひとことで「ガス」と言っても、細かな種類に分けられていることに驚きを感じますよね。
ガス種とガス機器はそれぞれ適合するものを使用する必要があるものの、都市ガスの供給圏内で移動する分には、一部の地域を除いて、神経質になる必要はないとお分かりいただけたかと思います。
念の為という気持ちで、ガス機器の購入時や使用開始時に、ステッカーに記載されたガス種に注目してみてくださいね。