給湯器交換に必要な工事費用って何?
給湯器を交換する際、業者に見積書を出してもらうと、細かい項目がたくさん並んでいます。
「可とう管」「ドレン工事」など、日常的には使わない言葉ばかり。
「必要なものとは分かっていても、どういう意味の言葉なのか知っておいたほうが安心」というときがあると思います。
見積書でよく見る代表的な項目を中心に、給湯器交換の工事費用の内訳について説明します。
目次
代表的な項目
材料費
給湯機本体はもちろんのこと、付随する部材や加工に使う部材など、給湯器交換にはたくさんの部品が使われます。
なかには細かな部材名まで詳細に書かれた見積書もあり、読むだけで大変な思いをされるかもしれませんね。
基本的には給湯器本体や配管周辺に使用される部品の名前と考えてもらって構いません。
給湯器本体
メーカー名、機種名、仕様、型番が入っていることが多いです。
「ノーリツ 20号 オートタイプ GQ-C2032WX」といった具合ですね。
リモコン代
台所用と浴室用、計2台のリモコン(操作パネル)が基本のセットです。
床暖房のリモコンがプラスされることもあります。
配管カバー
給湯器から出た配管を隠すための化粧カバーです。
オプションで取り付けを希望した場合に見積書に記載されます。
排気カバー
通常前方に出す排気を横や上方に逃す部品です。給湯器本体の上部に設置します。
法律や条例で決められた設置条件を満たさない場合や、オプションで取り付けを希望した場合に見積書に記載されます。
据え置き台(架台)
屋外用で、地面に直接置くタイプの給湯器の土台として設置する架台です。
ブロックなどで代用も可能ですが、より安定感を求めるならば据置台の設置が無難といえます。
可とう管
パイプ部分が自由に曲げられるようになっている配管のことです。
管が曲げられることを「可とう性がある」と表現するため、「可とう管」といいます。
風呂釜部材
室内の浴槽廻りに使用する部品です。「循環金具(アダプタ)」「追いだき用配管(チューブ)」など細かく記載されているかもしれません。
例えば、給湯器を交換するタイミングで、追い焚きができるお風呂にリフォームするとき、浴槽ごと取り替えたり、壁や浴槽に穴をあけてチューブを通す工事が行われることがあります。
浴室内の様々な加工に必要な部品類が、風呂釜部材に含まれていると考えてください。
技術料
給湯器交換をする人の人工代(にんくだい)です。
人件費と言い換えることもできますし、単に「工事費」と記載されることもあります。
専門技術や知識を持った作業員の方が給湯器を交換するので、技術料という表現になるのです。
給湯器交換のみではなく、床暖房やその他のオプション工事がある場合、または作業日数がかかる工事の場合は、技術料も高くなっていきます。
廃棄物処理費用
廃棄する古い給湯器は、家庭ゴミでは捨てられません。
業者が引き取った上で産業廃棄物扱いで処分するため、処理費用がかかります。
消耗品
細々とした部材、資材などです。
諸経費
養生費、交通費、搬入搬出費など、その他諸々の経費が含まれます。
一見よく分からない項目
オプション工事や、必要不可欠な作業などが別記されていることもあります。
給湯器の仕様にあわせた工事
給湯器の仕様にあわせた特殊な工事が見積もりに含まれている場合もあります。
例えば、省エネタイプの給湯器であるエコジョーズシリーズは、稼働中に「ドレン排水」という水が発生します。
ドレン排水を流すための配管を設置する作業が、ドレン排水工事です。
配管カバーや架台の設置
給湯器の配管を隠す配管カバー(化粧カバー)や、据置タイプの給湯器に使う架台の設置費用です。
その他の細かな工事名例
リモコン取付け作業(コーキングなど)
追い焚き配管接続工事
ガス接続作業
電気工事
配管切り回し作業
はつり工事
換気扇工事
補修作業
穴埋め作業
など
まとめ
細かい項目を挙げていけばキリがありませんが、上述した費用で大体必要な項目は揃っていると思います。
見積書を作成する会社や担当者により、使用する部材名を事細かに記載することもあるようです。
誤解がないように具体的な内容を書いてくれるのはありがたいですが、あまりにたくさんの明細が載っていると混乱してしまいますよね。
「これは何だろう?」と疑問に思う項目があれば業者に確認し、納得してから工事に踏み切ることをおすすめします。