寿命が近い?給湯器交換前の7つのサインを見逃さないで!
給湯器はある日突然壊れて使えなくなると思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが実際には、故障の前に何らかの予兆(サイン)がある場合が多いのです。
故障とまでは言わずとも、不具合や劣化を感じたら、給湯器交換が近いと考えておいたほうがいいいでしょう。
特に分かりやすい判断基準は給湯器の設置年数です。
ご自宅の給湯器の様子と照らし合わせながら読んでみてください。
目次
サイン1 設置年数
給湯器の寿命は、おおむね10年〜15年が一般的とされています。
まれに、20年以上現役で使っている給湯器を見かけることがありますが、何のトラブルや不具合もなく使い続けられるのは珍しいです。
また、目立ったトラブルがなくとも、10年以上使っている給湯器であれば、ある日突然故障して使えなくなってしまっても不思議ではありません。
これから紹介する他のサインが出たときにも、設置年数が10年オーバーになっていたら給湯器の寿命が近いと考えるようにしましょう。
サイン2 異音・騒音
給湯器の稼働時は、様々な音が鳴ります。
お湯が沸くまでの、振動するような低い音や燃焼音(「ボン」「ボー」「ボッ」など)。
モーターやファン、ポンプの作動音(「ブーン」「ウーン」など)、排水音など・・・。
通常給湯器を使用する上で自然と発生する音は気にする必要はありません。
注意したいのは、次のような音です。
・爆発音や共鳴音(「キーン」「ボン!」など)
・うなり音
・機械音(「ピー」など)
・異常に大きい音
今まで聞いたことのない音、または、聞いたことはあっても今までにないようなボリュームの音は注意が必要です。
給湯器の寿命が近づいているサインかもしれません。
異音が気になる場合は、そのまま放置せずプロに相談するのが無難です。
サイン3 水温が安定しない
設定温度より明らかに水温が低い場合、給湯器の寿命が近づいている可能性が高いです。
お湯は毎日使うものなので、水温の変化は敏感に感じ取るものです。取る他のサインに比べると、より分かりやすいサインといえます。
サイン4 点火不良
給湯器の寿命が近づくと、点火しない、もしくは点火しても不安定(お湯が出たり出なかったりする)などの症状が起こるときがあります。
給湯器の点火不良・着火不良は、給湯器の使用歴が8〜10年を迎えているようであれば、寿命による現象と考えた方がいいでしょう。
それほど長く使っていない給湯器で、雨の日に一時的に点火しにくい状態になっているのであれば、着火装置であるイグナイターという部品が湿っているだけというケースも考えられます。
イグナイターが乾燥すれば自然と給湯器の点火不良は解消されるはずです。
慢性的に点火不良が起こる給湯器を使い続けると、思わぬ事故につながりかねません。
点火不良・着火不良が続くようなときは、すぐに専門業者に連絡しましょう。
サイン5 水量が安定しない(少ない、水圧が弱い)
水は問題なく出てくるのに、お湯だと水量が少なかったり、水圧が弱くて使いづらいという声を聞くことがあります。
お湯の水量が安定しないとき、自分でメンテナンスできる場合と、プロによる修理(または交換)が必要な場合があります。
自分でメンテナンスして解決できるのは、給湯器本体についている水抜き栓のフィルター(ストレーナー)の汚れにより水流が妨げられている場合です。フィルター掃除等で水量が元通りになることがあります。
方法は以下の通りです。
①給湯元栓を閉め、すべての給湯栓を開ける。
②水抜き栓を左に回して外し、配管とつながっているバンドからも外す。
(溜まった水が漏れるので、水濡れが気になる場合は事前に水受けのための容器などを用意してください)
③外した水抜き栓のフィルター内のゴミを取り除き、元通りに取付ける。
④すべての給湯栓を閉め、給水元栓を開ける。
以上の手順を踏み、フィルター(ストレーナー)内がきれいな状態になっても水量が安定しないようであれば、自力で修理するのは難しいです。
専門的な判断が必要になるので、プロの専門業者に相談しましょう。
給湯器自体の寿命による水量不足であれば、給湯器交換を考えた方がいいです。
サイン6 水漏れ
給湯器内部の部品が経年劣化によって破損し、水漏れを引き起こす場合があります。
パッキンなどのゴム類、配管等の金属類が消耗し、漏れ出た水が電気系統に侵入してショートすると危険です。
また、給湯器を取付けた際の整備不良が原因の水漏れもまれにあります。
新しい給湯器に交換したばかりで水漏れを起こしているならば、早めに業者に見てもらいましょう。
業者側の不備であれば無償で整備し直してもらえます。
長期間給湯器を使用しておらず、給湯器内の減圧のために水抜き栓から水が排出されていることもあります。お湯を出し、正常に使えるようなら問題ありません。
サイン7 煙が出た
給湯器から煙が出ているように見えることもあります。
煙といっても、白い煙であれば、水蒸気である場合が多いです。
しかし有色の煙(灰色〜黒色)は給湯器の不具合や故障の可能性がありますので、即使用を中止してください。
煙が出る理由
給湯器から有色の煙が出る場合、理由はいくつかあります。
・給湯器を空焚きしている
・不完全燃焼を起こしている
・給湯器内部に入った異物(ゴミや虫など)が燃焼している
煙が出たときに確認すること
給湯器からの煙はそのままにせず、すぐに対処が必要です。
有色の煙を確認したら、給湯器の電源を消してガス栓を閉じてください。
ガス漏れを起こしていることもありますので、近くで火を使うのはNGです。
また、水をかけるのも、給湯器内部の故障や不完全燃焼を引き起こす可能性がありますので避けましょう。
煙は気づきにくい
給湯器からの発煙は、普段生活している中ではなかなか気づけないものです。
特に給湯器が家の裏手に設置されていたり、周りに植栽などがあって本体が見えづらい場合です。
ご近所さんに指摘されて初めて気づくこともあるかと思います。
給湯器本体の上部が黒く汚れていたり、変な臭いを感じたら、給湯器使用時の発煙を疑ってみてください。
まとめ
ご紹介したサインは、いくつかのサインが重なって起こることもしばしばあります。
「給湯器の寿命かな?」と感じたとき、判断材料として最も分かりやすいのが設置年数です。
何かひとつサインが出て、それにプラスして設置年数が10年を超えているという組み合わせであれば、給湯器が寿命を迎えたと考えていいと思います。
もちろん、できるだけ給湯器交換せずに今の給湯器を長く使いたいと感じる方も多いでしょう。
しかし、いつ給湯器が故障するか分からない状況で生活するより、早めに給湯器を交換してしまったほうが安心です。
また、機能性の高い新しい給湯器に交換することで、より快適にお湯を使えるというのもあります。
いくつかのサインが出たら、給湯器交換を検討してみるのもおすすめです。