ご質問「寒い時期に家を留守にする時は、給湯器の水抜きをした方がいいですか?」

給湯器交換をご依頼いただいたお客様との会話中に、
給湯器に関するご質問をいただくことがよくあります。

特に多くいただく質問をこちらのブログでも解説したいと思います(^^)

家を長期間留守にする時の給湯器は水抜きした方がいい?

年末年始に増えるご質問です。
帰省や旅行等で家を長期間不在にされる方が、留守中の給湯器の扱いに迷われることは多いです。

給湯器の中と配管には水が入っていますが、お湯を使用することで給湯器内・配管内の水は定期的に入れ替わっていきます。
ところが、家に誰もいない時は水の移動がなくなってしまいます。
冬場は気温が下がるので、停滞した水が凍ってしまうことがあるのです。

水が凍ると体積が1割増えるため、配管内を圧迫して配管が破裂することがあります。

配管が壊れると給湯器を使用できなくなるため、給湯器・配管内の水が凍らないようにするには

①定期的に給湯器を稼働させる
②給湯器と配管内の水を抜く

このどちらかが必要なのです。

長期間、家を留守する時は当然給湯器を使用できないので、
配管内の水を循環させるため「水を細く出し続けておく」という方法がありますが、
水が勿体無いから避けたい方も多いはずです。

そうなると、「②給湯器と配管内の水を抜く」ことになります。

水抜きは取扱説明書に沿って正確に

給湯器の水抜きは難しい作業ではありません。
ただし、初めてやる場合は分かりづらく感じると思いますので、
説明書に沿ってひとつずつ確実にクリアしていきましょう。

また、配管から水が勢いよく出てきて濡れることがあるので、濡れても構わない服装で行ってください(^^)

給湯器の説明書を紛失した場合は、メーカーのHPを見ながら作業しましょう。
給湯器の水抜き方法

電源プラグは抜くべき?

水抜きの仕上げは「給湯器の電源プラグを抜く」作業ですが、この工程は環境によって省くことになります。

前提として、給湯器には「凍結防止機能」が備わっています。
これは外気温が一定以下になった場合、配管内の水が凍るのを防ぐため、
給湯器が自動的にヒーターを稼働させたり、通水をおこなったりする機能です。
凍結防止機能が作動するためには通電していないといけないので、電源プラグを抜いてはいけません。

しっかり水抜きできていれば電源プラグを抜いていても(凍結防止機能が作動しなくても)大丈夫ですが、
水抜きが甘くて配管内に水が残ったままだと、凍結の危険性があります。
水抜きをした上で、電源プラグをつないでおけば安心です。

ここで浮かんでくる疑問は、
「凍結防止機能があるなら、水抜きはしなくていいのでは?」というものです。

結論としては、凍結防止機能がついた給湯器であっても水抜きはした方が良いです。
凍結防止機能は電気で動くので、降雪時にありがちな停電が起こると作動しなくなります。
その場合、水抜きしていない配管内が凍結する可能性があるため、必ず水抜きしておくようにしましょう。

ちなみに、ブレーカーを落としてしまうと凍結防止機能も作動しなくなります。
家をあける前にブレーカーを落とす方も多いと思いますが、冬場は避けてください。

集合住宅で配管がパンクして水が噴き出て、階下に被害が出るケースがあり、
「不在時にブレーカーを落とさないでください」と指示されているマンション等も多いようです。

まとめ

水抜き作業は少し面倒に感じるかもしれませんが、配管がパンクしてしまう方が後ほど手間と費用がかかってしまいます。

帰省や旅行は心躍るイベントです。
お出かけを思い切り楽しめるように、給湯器のケアも忘れずやっておくようにしましょう(^^)

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