そもそも給湯器とは?呼び方について考えてみた
目次
給湯器の呼び方が人によって違う??
給湯器って人によっていろいろな呼び名で呼ばれています。
どれが正しいのかはっきりしていませんが、ある程度は決まっているようなので今回調べてみました。
まずはウィキペディアで見てみると早速、給湯器(ボイラー)となっています。
よく聞く種類としては、・ボイラー・湯沸し器・温水器・ふろ給湯器・ガス給湯器・風呂釜などがよく聞く名前ですよね。
それぞれの本来の名前
ボイラー
まずはボイラーについてですが、以下が定義のようです。
「燃料を燃焼させる燃焼室とその燃焼で得た熱を水に伝えて水蒸気や温水に変える熱交換装置を持つ機器である。」
よくわかりにくいですが自分のイメージでは【ボイラー=工場などで使われる大きな装置】です。
こんな感じかな?
湯沸し器
これもよく聞きます。お客様でも「うちの湯沸かし器が壊れたからすぐに見に来てくれ」なんて言われます。
確かにお湯を沸かして使っているので間違いではありませんが一般的には瞬間湯沸し器のことを指すことが多いと思います。
最近はめっきり減った瞬間湯沸し器ですが、自分は無駄がないし、すぐに暖かいお湯が出るので素晴らしい商品だと思っています。
ただ場所をとるので流行らなくなってしまいましたね。
話がそれますが、この瞬間湯沸し器を車に積んで、サーフィンの後にお湯を作って浴びている方を見たことがあります。
手を洗うイメージしかなかったですが、確かに高いところから出てくれば立派な屋外シャワーになりますよね^^
温水器
この温水器は給湯器とごっちゃになることは少ないのですが、使用箇所や目的が一緒なので間違えやすいです。
一般的には電気温水器と呼ばれるもので、電気によって水を温め、お湯に変えたら保温して貯蔵しておきます。
そのお湯を各お風呂やキッチンなどに送るものを指します。
こちらは給湯器の代わりに設置される電気温水器です。
こちらは洗面所などで一か所お湯を使うのに設置されている小さい電気温水器です。
風呂釜
「うちの風呂釜壊れました」なんてよく聞くセリフです。
僕ら設備屋はあまり風呂釜という言葉は使うことが減りましたが、50代以上の方からは結構言われる言葉です。
昔は浴槽の隣に風呂釜がありそこで点火してから使うタイプが主流でした。
現在でも残っていますが、呼び名はバランス釜と呼ばれています。
現在、一般的に風呂釜と言えばこちらのバランス釜を指すことが多いようです
ふろ給湯器
この名前はあんまり浸透していませんが、このタイプが一番一般家庭に設置されている給湯器の呼び名です。
お風呂の追い炊きや自動お湯張りなど、ただお湯を出すだけでなく、お風呂の沸かし直しまでできる給湯器の呼び名です。
では「お風呂の追い炊きなどがない給湯器はなんていうの?」となりますが、そちらは給湯専用器と一般的に呼ばれています。
給湯専用器
こちらもあまり一般のお客様から聞かない名前ですが、カタログなどにはしっかりのっています。
名前の通り給湯専用で、お風呂の追い炊きやお湯張りはありません。一人用のマンションなどに設置されていることが多く、一戸建てではあまり見かけません。
よくインターネットですごく安い給湯器が出ていますが給湯専用器の価格だったりするので注意が必要ですね。
見た目もそっくりなので分かりにくいです。
ガス給湯器
これはよく聞きます。
みなさん給湯器の燃料はガスだというのをご存じなので浸透していますよね。
今でも石油や灯油、薪などを使った給湯器もありますが、都市ガスかプロパンガスが一般的ですよね。
自分の住んでいる地域にはたまにプロパンのお客様もいらっしゃるのでガスの種類は要確認です。
給湯器はプロパンガスと都市ガスは種類が違うので注文を間違えると大変ですからね^^
熱源付き給湯器
お客様から直接言われることはあまりありませんが、結構設置してあります。
熱源付きとは、浴室乾燥や床暖房などお湯を使って温める機能がついている給湯器です。
一般的な風呂給湯機に熱源がついているため価格もその分高くなっています。
エコジョーズという高効率の給湯器が主流になりつつあるのでこういったガスでの床暖や風呂乾燥はますます人気が出そうですよね。
見た目はやはりあまり普通の給湯器と変わらないので、壊れてから交換見積もりに伺い概算を伝えると驚かれる方も結構いらっしゃいます。
【番外編】英語で給湯器ってなんと呼ぶ?
google翻訳で「給湯器」を訳すると「Water Heter」と表示されます。
Amazon.comのカテゴリにも「Water Heters」というところに、リンナイを含む給湯器がたくさん並んでいますので、「Water Heter」で間違いなさそうです。
ちなみに、商品を見ていると、いわゆる「ガス給湯器」は「gas tankless water heter」と呼ぶみたいです。
わざわざ「tankless」と呼ぶということは、アメリカでは貯湯式のタイプも多いのかもしれませんね。
まとめ
このように種類や用途によってさまざまな呼び名があります。
年代や使用エネルギーによって呼び名が変わったり、使用目的で名前が違ったり少しややこしいですが、それだけ多様性があるということなんでしょうね。