【大人の社会科見学】東京ガスのガスミュージアムに行ってきた(前編)

東京ガスが運営する「ガスミュージアム」をご存知ですか?
東京都小平市にある、ガスの歴史や運営を学べる施設です。
車で行ける距離にあり、興味があったので行ってきました。

もともと東京ガスの社屋だった建物を移築した資料館で、趣きのある外観でした。
さながら大人の社会科見学です。

“ガスミュージアムは、東京ガスの事業の歴史及び
くらしとガスの関わりをご紹介するガスの歴史博物館です。
東京ガスの社屋であった赤レンガの展示館では、
ガス器具を中心とした常設展のほか、定期的に企画展を開催しております。

ガスライトガーデンでは17基のガス灯が灯り、
年間を通じてさまざまなイベントやワークショップが展開されます。”
(ガスミュージアムパンフレットより)

ガスミュージアムは、大きく2つの施設からなっています。

1つは、ガス灯の誕生から普及にいたるまでの歴史を紹介した「ガス灯館」
もう1つは、ガスと私たちの暮らしがどのように移り変わってきたのかを紹介する「くらし館」です。

この記事では「ガス灯館」について紹介します。

ガスの進化を時系列に学べる展示

ガスライトギャラリー内には、様々なガス灯が展示されており、
ガス灯がどのような進化を遂げたのかを時系列で見ることができます。

レトロで可愛いですよね!

手のひらと比べてみると、ガス灯の大きさが分かります。

点灯されたガス灯もありました。
どこかホッとする明かりです。

実際に使われていたガス灯を間近で見ることができ、見応えがあります。
このガス灯が、室内や屋外で、
昔の人々の生活を支えていたことを想像すると、ロマンを感じます。

文字情報もたくさんあり、
読み込んでいけば一気にガスの歴史に詳しくなれるのではないでしょうか。

私が個人的に印象に残っているのは、ガスが普及するまでの流れです。
当初、ガスはコスト面などの様々な理由で普及しなかったそうですが、
じわじわと市民権を獲得。

結局、安全上の課題や、白熱電球などの台頭でガス灯は廃れていくことになるのですが、
ガスを普及させるために試行錯誤した当時の人々の苦労や思いを知り、
胸にぐっとくるものがありました。

ちなみに、準備中につき見ることはできませんでしたが、
2Fのギャラリーでは定期的に特別展も開催されているようですよ。

ガス灯点灯のデモンストレーションも!

日に数回、実際にガス灯に点灯した様子を見学できる、デモンストレーションも開催されています。
ガス灯の進化にあわせ、裸火からマントル灯まで様々な光を見ることができました。

まずは裸火から


写真では伝わりづらいのですが、
暗い部屋で裸火はあまりに心細く、
昔はこの光で生活していたというのが信じられません。

本を読むのもままならないくらいで、
家事なんてとてもできない!と実感します。

ガス灯の登場!魚尾灯


裸火の左横に、つり下げ式のガス灯が設置されており、
ついにガス灯の登場です。

ガス灯になると、裸火よりずいぶん明るく感じます。

炎の形が魚の尾を縦に立てたような形をしているので
別名「魚尾灯(ぎょびとう)」と呼ばれているそうです。

ちなみにガスミュージアムの中庭にはいくつかガス灯が設置されているのですが、
うち1つはこの「魚尾灯」になっています。
探してみてくださいね!

余談ですが、ガスミュージアムの中庭も大変きれいに整備されており、
花を眺めたりして散歩するだけでも癒される空間でした。
当日はあいにくの雨だったので、満喫できなかったのが残念ですが…。

マントル灯


続いて、マントルというネットカバーを使ったマントル灯です。
現在ではアウトドア用品などでも使用されているマントル灯ですが、
裸火、魚尾灯と比べると、ずいぶん安定した印象です。

のちに「明かり」の担当はガスから電気に移行していきますが、
ガスが人々の生活を支えていた時代も長かったのだなと実感しました。

花ガス=イルミネーション!


ガス灯の使い方は、生活に使うだけでなかったそうです。
写真では魅力が伝わらず申し訳ないのですが、
「花ガス」という装飾、つまり今で言うイルミネーションとしてのガス灯もあったとか!

もちろんLEDなどに比べれば明るさは劣るものの、
ゆらゆら並ぶ小さな炎でできたイルミネーションは
独特の儚い雰囲気があり、ロマンチックでしたよ。

ガスの歴史をまとめたアニメーションも見られます

館内では、7分ほどのアニメーションでガスの歴史を学ぶこともできます。
色々な展示・説明の方法で、飽きずに楽しく過ごすことができるので、
小さなお子さん連れで行かれるのもおすすめです。

まとめ

「ガスの歴史」と聞くと、少し難しくてとっつきにくく感じます。
ですが、ガスミュージアムは展示のクオリティが非常に高く、
また、訪れた人を飽きさせない工夫がたくさん施されています。

お子さんの夏休みの課題や、校外活動に最適な場所だと思います。
ちなみに駐車場も広いので、大型車で行きやすいのもポイントです。

後編ではガスミュージアム「くらし館」の様子をレポートします!

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