海外のおしゃれなガス機器を設置したい!気を付けるべき2大ポイントとは

インスタグラムやインテリア雑誌に出てくるようなオシャレな海外製のガス機器。
日本製のガス機器よりデザイン性が高く、憧れますよね。
この記事では「海外製のガス機器を日本の住宅に取り付けたい」というご要望に対してお伝えしたいことをまとめてみました。

海外製のガス機器の魅力

海外製のガス機器(ガスコンロなど)の魅力は、なんといってもそのデザイン性の高さです。
日本製にはない色・形で、インテリアへの意識が高い人たちにとっては大変魅力的ではないでしょうか。

海外旅行に行った際に見かけたガス機器を購入したり、海外生活で使った思い出深いガス機器を日本に持ち帰って引き続き使いたいなど、海外製ガス機器の取り付けは一定の需要があります。

海外製のガス機器が、お手頃価格になった

最近はIKEAなど欧米のオシャレな家具・家電をリーズナブルに販売しているお店も増えましたから、こうしたデザイン性の高いガス機器が、一部のお金持ちにしか手の届かない存在ではなくなってきました。

弊社でも、(ガス機器ではありませんが)海外製の水栓部品の取り付けを依頼されることがあります。
今後、いかにも画一的な日本製のガス機器から、個性豊かな海外製のガス機器を使いたいといったご要望が増えてくるのではないかと考えています。

海外製のガス機器を取り付ける際に気を付けたい2つのポイント

日本製と違い、海外製のガス機器の取り扱いには独特の注意ポイントをご紹介しましょう。

①安全性の確認

日本製のガス機器は、日本で使用することを前提に作られています。
都市ガス・プロパンガスなど、供給されているガスとの適応性、燃焼排ガス中の二酸化炭素濃度など、日本の厳しい法令・安全基準をクリアした製品のみが流通しているのです。

一方、海外のガス機器は当然、日本で使われることを前提とはしていません。
そのため、安易に使用すると思わぬ事故につながる可能性があるのです。

日本国内で安全に使用できるガス機器には、次のようなマークがつけられています。

・PS TG
・PS LPG
・JIA認証

ひとつずつ、特徴を説明しますね。

PS TGマーク

ガス事業法に則り、特定ガス用品4品目と、特定ガス用品以外の4品目につけられるマークです。


<経済産業省HPより>

特定ガス用品には「ひし形の中にPS TG」と書かれたマークがつけられます。
対象となるのは、

・ガス瞬間湯沸かし器(半密閉燃焼式)
・ガスストーブ(半密閉燃焼式)
・ガスバーナー付き風呂がま(半密閉燃焼式)
・ガス風呂バーナー

の4品目です。


<経済産業省HPより>

特定ガス用品以外には「円の中にPS TG」と書かれたマークがつけられます。
対象となるのは、

・ガスこんろ
・ガス瞬間湯沸かし器(開放燃焼式、密閉燃焼式、屋外式)
・ガスストーブ(開放燃焼式、密閉燃焼式、屋外式)
・ガスバーナー付き風呂がま(密閉燃焼式、屋外式)

の4品目です。

PS LPGマーク

液化石油ガスに関する法律に則って、特定液化石油ガス器具7品目と、特定液化石油ガス器具以外の液化石油器具9品目につけられるマークです。


<経済産業省HPより>

特定液化石油ガス器具等には「ひし形の中にPS LPG」と書かれたマークがつけられます。
対象となるのは、

・カートリッジガスコンロ
・液化石油ガス用瞬間湯沸かし器(半密閉式)
・液化石油ガス用バーナー付き風呂がま(半密閉式)
・風呂がま
・液化石油ガス用風呂バーナー
・液化石油ガス用ストーブ(半密閉式)
・液化石油ガス用ガス栓

の7品目です。


<経済産業省HPより>

特定液化石油ガス器具以外の液化石油器具には「円の中にPS LPG」と書かれたマークがつけられます。
対象となるのは、

・調整器
・一般ガスコンロ
・液化石油ガス用瞬間湯沸かし器(開放式、密閉式、屋外式)
・液化石油ガス用継ぎ手金具付き高圧ホース
・液化石油ガス用バーナー付き風呂がま(密閉式、屋外式)
・液化石油ガス用ストーブ(開放式、密閉式、屋外式)
・液化石油ガス用ガス漏れ警報器
・液化石油ガス用継ぎ手金具付き低圧ホース
・液化石油ガス用耐震自動ガス遮断器

の9品目です。

JIA認証

以上のPS TGマーク/PS LPGマークは国の基準により貼り付けられるマークですが、JIA認証は日本ガス機器検査協会が独自の検査基準に基づいて発行される認証マークです。


<日本ガス機器検査協会HPより>

輸出入されるガス機器については、日本ガス機器検査協会と海外の認証機関が相互に協力することで、認証作業を行っています。

②サイズ・規格の違い

安全性をクリアすると、次に気をつけたいのがガス機器本体のサイズや、細かな部材の規格です。
日本製のガス機器であれば、日本の家屋の一般的な間取りにきれいにおさまるサイズ感で作られていますし、接続に使う部材なども日本の規格で統一されています。
ガス機器を設置する業者も、日本製品の取り扱いには慣れていますから、ストレスなくガス機器を設置し終えることができるでしょう。

ところが海外製品となると、まず設置場所にきちんとおさまるかという基本的なところから疑わなくてはいけません。
特に、最初から海外製品を設置する前提で間取りを考えていない場合だと、現場にガス機器を搬入した段階で、きれいにおさまらないことが判明する、なんて笑えない事態も起こりうるのです。

そうなると、そのガス機器を諦めるか、間取りからやり直す(加工する)かのどちらかです。
せっかくこだわりのガス機器を購入したのに、余計な手間や時間がかかっては残念ですよね。

海外製のガス機器を設置したいならば、ガス機器のサイズありきで家を設計するよう、気を付けなくてはいけません。

また、細かな部材も日本規格のものと相性が悪ければ、その都度新たに部材を調達したり、むりくり合うものを使うしかなく、そうなると安全性の問題にもつながってきます。

海外製のガス機器を使うには、それなりのコストとリスクが伴うことを認識しておきましょう。

まとめ

海外のサイトなどからでも簡単にガス機器が購入できる時代です。
しかし、ガス機器を使用するにはたくさんの安全基準・法令をクリアしなくてはいけません。
また、実際の取り付けにあたっては、海外製品に慣れていない業者とのやり取りや間取りの調整など、煩雑な作業が待っています。
デザイン性の高さや憧れだけでなく、安全性の基準や間取りとの兼ね合いも、十分考慮した上で、設置を決断してくださいね。

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