給湯器がブーンとうるさい!給湯器の異音は寿命の足音!?
給湯器から異音がすると、すぐに故障を疑ってしまいますが、
すべてが故障からくる異音ではないことも多いのです。
早とちりして給湯器を交換する前に、故障と間違えやすい音とその原因についてご紹介します。
目次
給湯器から音がしたとき確認すること
給湯器から音がするとき、まず確認することは何でしょうか?
①リモコンにエラーコードが出ていないか確認する
給湯器に異常があると、リモコン(操作パネル)に
エラーコードという3桁の数字が表示されます。
「111」「290」といった具合です。
エラーコードは、異常の内容によって表示が変わります。
給湯器の取扱説明書や、メーカーのHPにエラーコードの内容が
載っていますので、
もしリモコンにエラーコードが出た場合には一度確認してみましょう。
②どんな状況で音が出るのか確かめる
いつ、どんな動作をする際に給湯器から音がするのでしょうか。
修理を頼む際に、作業員が原因を考えるヒントになるので、
よく調べてみましょう。
いつ音がなるのか確認する
給湯器から音がする場合、以下のタイミングで鳴ることが多いです。
・電源を入れて、運転を始めたとき
・運転中
・運転を止めたとき
・終始鳴っている
何の動作をしているときになるのか確認する
どんな機能を使っているときに音がするのかも、
あわせて確認したいところです。
・給湯時
・お湯はり時
・追い焚き時
・暖房運転時
・給湯と暖房を同時使用時
③給湯器のどの部分から・どの程度異音がするのか確認する
給湯器の異音といっても、発生源は様々です。
給湯器の内部、給湯器の裏など、音がする場所をできる範囲で特定してみます。
また、「家の中まで音が聞こえる」「風呂場の方が音が大きく感じる」など、
音の大きさも気をつけてみてください。
これら以外にも気づいたことがあれば覚えておきましょう。
故障と間違えやすい給湯器の音(「ブーン」「ウーン」など)
これから紹介する音は、給湯器からする音にありがちなものです。
聞こえ方は様々ですが、「ブーン」「ウーン」などと表現される方が多いかと思います。
低くうなるような振動音が特徴です。
①凍結予防ヒーターの作動音
給湯器本体の凍結を予防するため、給湯器には安全装置(凍結予防ヒーター)がついています。
冬の寒い時期に安全装置が動き、その作動音がすることがあります。
故障ではないので安心してください。
②循環ポンプの作動音
追い焚き機能付きの給湯器には、
給湯器本体と追い焚き配管の凍結を予防するための循環ポンプが内蔵されています。
寒い時期にはこの循環ポンプが作動し、音が発生する場合があるのです。
故障音ではありませんが、ポンプの音が気になる方もいますよね。
その場合、浴槽内の循環アダプターから5cmほど上の位置まで水やお湯を溜めておいてください。
音が消えるまではいきませんが、音量はかなり抑えられるはずです。
もしも給湯器本体が振動するほど大きな音が出ていたり、
浴槽に水を溜めても気になるほどの音であれば、故障の可能性があります。
また、配管が凍結するほど寒くない時期(春〜秋)に音が鳴り続けるようであれば、
業者に連絡してもいいでしょう。
③ファンモーターの回転音
「ブーン」と表現されることが多い音ですが、
給湯器内部のファンモーターの回転音であることが多いです。
お湯を出している最中に聞こえる音であれば、
ファンモーターである可能性が更に高まります。
そもそも給湯器以外から発生している音もある
給湯器から異音がしているとばかり思っていたら、
実は給湯器以外からの音の場合があります。
給湯器以外に異音を発するもの
考えられるのは「空調」「換気扇」「冷蔵庫」などです。
耳を近づけてみて、どこから音が発生している音なのか
分かる範囲で構わないので見つけてみてください。
意外と音の発生源が給湯器ではなかったというケースも多いものです。
隣家・隣の部屋からの音が漏れている場合も
自宅の給湯器から異音がしていると思いきや、
隣接する家や、マンションの集合住宅であれば隣の部屋の
設備から出た音が、自宅に漏れ聞こえていることもあります。
まれにではありますが、マンションの構造の不備や
設備音が聞こえることもあるようです。
一概に自宅の給湯器が原因とはいえないのですね。
注意すべき給湯器の異音
爆発音
不完全燃焼からくる爆発音は、
ガス事故や一酸化炭素中毒につながる可能性があります。
ただちに給湯器の使用を中止し、修理を依頼してください。
爆発音に加え、ガス臭がする場合もあります。
電子音(「ピー」など)や重低音
内部機器の不具合などが考えられます。
音が大きくなる前に給湯器の電源を切ってください。
ストレスや恐怖を感じるような大きな音
「ブーン」であれ「ボン!」であれ、
「大丈夫かしら?」と心配になったり、
恐ろしいと感じるほど大きな音であれば、
すぐに給湯器の使用を停止して業者に連絡しましょう。
使用歴10年以上&冬の給湯器は故障しやすい
給湯器の故障について補足するならば、
10年以上使用した給湯器は寿命が近いです。
加えて寒い冬の時期は給湯器が壊れやすいという傾向もあります。
使用歴が10年以上の給湯器から異音がした場合は
念のため専門家に見てもらうと安心かもしれません。
まとめ
給湯器の異音は、プロであっても判別が難しいものです。
上述したような擬音で表現するには限界があり、
最終的には業者に見てもらうのが賢明といえます。
あくまでヒントとして参考にしてもらえればと思います。
音の大小は人によって感じ方が違います。
給湯器は家の裏手にあることも多く、住人が気づかないこともあります。
もし隣家の給湯器の音が気になるようであれば、
一度家主に教えてあげてもいいかもしれませんね。