【給湯器トラブル?】お湯の立ち上がりが悪い・お湯が出るまでに時間がかかる原因は5つある!

皆さんのお宅の給湯器は、スイッチを入れればすぐにお湯が出てきますか?
早い・遅いの感覚は人それぞれですが、おおむね1分以内にお湯が出ないと「お湯の立ち上がりが遅い」と感じる方が多いようです。
特に寒い季節には、すぐお湯が使えないと不便ですし、水がもったいないですよね。

今回の記事では、お湯が出るまでに時間がかかる・立ち上がりが悪い原因を5つに分けて解説したいと思います。

なぜお湯が出るまでに時間がかかるの?

お湯になるまでに時間がかかる原因は、主に5つ考えられます。

【原因①】給湯器が点火不良を起こしている


給湯器内部は複雑な構造をしており、たくさんの過程を経てお湯が作られる仕組みになっています。
どこかの部品や部位に異常が起こると、点火不良を起こしてお湯を作るのに時間を要するケースがあるのです。

点火不良を起こしている場合、一番分かりやすいのはエラーコードが表示されているかどうか確認することです。
エラーコードとは3ケタないし2ケタの数字で、リモコンに表示されます。
場合によっては修理が必要になってきますので、早めにメーカーの修理窓口に連絡しましょう。

【原因②】給湯器の号数が小さい

給湯器にはそれぞれ「号」で区分される給湯能力が決まっています。
「16号」は1分間に16リットル、「24号」であれば1分間に24リットルのお湯を作ることができるという意味になるので、号数が大きくなればなるほど、給湯能力が高いといえるのです。

4人家族であれば20号以上の給湯器の方が、ストレスなくお湯を使えます。
逆に、1人暮らしであれば16号程度の給湯器で十分でしょう。

このように、家族の形態に合わせて適切な給湯器の号数は変わっていきますが、家族の人数が少ない時に設置した給湯器を使い続けていたり、家族の帰省などで一時的に人数が増えた時などに、給湯器の給湯が追いつかずにお湯が供給されるまでに時間がかかることがあります。

これは給湯器の新旧の問題ではなく、もともとの給湯能力の問題です。

【原因③】給湯器の設置場所とお湯の供給場所が離れている

盲点になることが多いですが、給湯器の設置場所も、お湯の供給時間に影響することがあります。
給湯器は家の裏手やベランダ、マンションであれば玄関口に設置されることも多いです。

給湯器の場所からお湯が出てくる場所(蛇口やシャワーなど)までの距離が遠ければ遠いほど、配管が長くなるので、配管内部の水が多く溜まっていることになります。

配管内の水を押し出してからお湯が出てくるので、その分お湯になるまで時間がかかると感じることがあるというわけです。

【原因④】気温が低い・配管内が凍結している


外気温が低いと、当然水温は低くなります。
水温とお湯の設定温度に差があるほど、お湯になるまで時間がかかることになりますよね。
気温の下がる冬場や寒冷地では避けられない事態です。

また、一気に気温が下がった日によくあるのが配管内の凍結です。
配管内の水が完全に凍ってしまうと、そもそもお湯側の蛇口をひねっても水すら出てきません。

水が一滴も出てこないと驚いてしまいますが、冷静に対処しましょう。
給湯器の配管にタオルなどを巻き、ぬるめのお湯を少しずつかけて配管内の凍った水を溶かすのが有効です。

【原因⑤】給湯器の寿命が近い

給湯器の寿命は一般的に8〜10年と言われており、寿命が近づくと機能面に問題が生じてくることもあります。
お湯が出るまでに時間がかかることに加え、突然電源が落ちてしまうとか、異音がするとか、別のトラブルを併発することも多いので、注意深く症状を観察してみてください。

原因別・お湯が出るまでの時間を短縮する方法

お湯の立ち上がりが悪くなる主な原因を5つご紹介しました。
ここからはそれぞれの原因に合わせた解決方法を解説します。

【対処法①】点火不良は即修理相談!

エラーコードが表示されている場合はもとより、他にそれらしい原因が考えられないのにお湯が出づらいという場合は、一度修理業者に見てもらった方が良いでしょう。

給湯器の点火を行う部品(イグナイター)の交換など、部分的な修理で済めば、それだけ費用も抑えられます。

【対処法②】適切な給湯器の号数を見極めよう

家族の形に合わせて、給湯器の給湯能力や使い方を見直していきましょう。
子供が生まれたり、親との同居が始まったりと、その時その時の家族の形に合った給湯器に交換することは、快適な生活のためにも不可欠です。

給湯器を交換しないまでも、家族がお風呂に入る時間と炊事をする時間をずらすなど、お湯の使い方を見直す良い機会かもしれません。

一時的に家族が増える場合には、号数の大きい給湯器をレンタルするという方法もあります。
費用面の制約もあるでしょうから、ベストな方法を探ってみてくださいね。

【対処法③】設置場所の問題は要注意…

給湯器の場所と、お湯の供給場所を近くするため、自分で勝手に給湯器を移動させたりするのは危険なのでやめましょう。
また、マンションなどであれば設置する場所も、給湯器の大きさも決められていたりするので、独断で行動するのはやめた方が賢明です。
設置場所が原因のお湯の立ち上がりの遅さは仕方がない部分も多いので、納得してもらうしかありません。

給湯器の設置場所は、排気の課題などから慎重に決められているものです。
交換業者がきちんと判断した上で給湯器を移動するのは問題ありませんので、どうしても気になるようなら、一度相談してみてもよいでしょう。

【対処法④】配管の保温をしてみる

外気温から給湯器の配管を守り、内部の凍結や配管の破裂を防ぐには、配管の保温が有効です。
給湯器を設置する際に、業者が巻いてくれた保温材が劣化して、用をなさなくなっていませんか?

タオルなどで代用する方もいますが、配管の保温材はホームセンターなどで安価に手に入ります。
一度やってしまえば長く使える保温材。DIY感覚でチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

【対処法⑤】10年近く使っていれば、交換を検討しよう

給湯器の使用歴が10年を越えると、メーカーでも部品の保管期間が切れてしまうため、修理では対応できないケースが増えてきます。
古い給湯器を無理矢理使い続けるより、いっそのこと新しい給湯器に交換してしまうという選択肢もアリです。

新しい給湯器であれば、燃焼効率もアップしていて、結果的に今までよりガス代を抑えることにも繋がっていきます。

まとめ

一言で「お湯の立ち上がりが悪い」「お湯になるまでに時間がかかる」といっても、原因は様々あります。
給湯器の修理・交換で解決できることから、自力で対応できることまで、ご自宅の給湯器の状況に合わせた方法で対応してみてくださいね。

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