店舗開業予定のひと必見!飲食店のガス料金と業務用給湯器について
目次
徹底解剖!飲食店のガス料金
今まで、個人宅の給湯器のガス代についてご紹介してきました。
今回は少し毛色を変えて、飲食店や美容院など、大量のガスを使う業態のガス料金についてまとめてみます。
私たちの生活に身近で、たくさんのガスを使っている場所といえば、飲食店ではないでしょうか?
料理するのに必要な強い火力、たくさんのお皿を洗うのに使う大量のお湯など…。想像しただけでものすごい量のガスを使っていそうですよね。
普段あまり知ることのない、飲食店のガス代について調べてみました。
飲食店の1ヶ月のガス使用量&ガス代は?
飲食店の規模や内容によってガス代は違う
ひとことで飲食店といっても、カウンターのみのバーから宴会を開くような大きな店まで規模は様々です。
もちろん、お店の規模によって月々のガス代には開きがあります。また、ラーメン店のように長時間ぐらぐらとスープを煮込むようなお店では、ショットバーのような業態よりもガス代は高くなります。
そのため、「飲食店」というひとつのくくりでガス代について説明するのは難しいのですが、おおむね次のような考え方が基準です。
飲食店のガス代は光熱費の5〜7%!
大まかな目安として、飲食店の売上高に対する水道光熱費の割合は5〜7%といわれています。
例えば、月の売上が300万円の飲食店であれば、15〜21万円/月程度の水道光熱費がかかるということです。
(何時間も鍋を煮立たせるラーメン店のように、ガスを大量に使う飲食店は水道光熱費が更に高くなる可能性があります)
飲食店のガス代は電気代の次に高い
水道光熱費の中には、ガス代の他に電気代や水道代も含まれますよね。この3つの費用のうち、最も消費量が多いのが電気で、およそ8割を占めます。
次いで15〜20%をガス、残りを水道が占めると考えてもらうといいと思います。月の水道光熱費が20万円のお店では、3〜4万円がガス料金になる計算です。
多いとみるか、少ないとみるかは意見が分かれるところですが、やはり一般家庭に比べると飲食店のガス代が高いことが分かりますね。
飲食店で使われる給湯器の種類は?
一般家庭ですと、16〜20号くらいの給湯器がメジャーです。
では、飲食店で使用する給湯器はどれくらいのスペックが最適なのでしょうか?
規模によって違う飲食店の給湯器
給湯器メーカー各社の多くが、業務用給湯器を扱っています。
バーや客席の少ないお店など、小規模な飲食店向けのものから、大量に給湯できる大規模店舗向けのものまで種類は様々です。
中には50号といった大型の給湯器もありますが、一般的な飲食店であれば10〜24号くらいの給湯器で十分です。
参考までに、15席程度のラーメン店であれば20号程度のスペックがあると安心ではないでしょうか。
家庭用給湯器と業務用給湯器の違いは?
家庭用給湯器も業務用給湯器も「号」で分類されていますが、この2つの違いは何でしょう?
代表的な違いを紹介すると、
- 業務用給湯器は、設計上の耐用年数が短い(3年)
- 業務用給湯器は、耐久性を上げるために配管が肉厚に設計されている
- 50号を超える業務用給湯器の設置や交換には、消防署へ届出書の提出が必要
- (1台が故障して営業に支障をきたさないよう)複数台を連結して設置できる機種がある
などがあります。
家庭用給湯器に比べてハードに稼働させるため、様々な工夫や決まりがあるんですね。
まとめ
飲食店のガス代について解説しました。
このブログをご覧の方の中には飲食店を経営していたり、これからお店を開く予定の方もいらっしゃるかもしれません。
給湯器はお店の規模によって最適のスペック・機能が違います。
居抜きでお店を借りて、給湯器はすでに設置されたものをそのまま使い初期費用を抑えるのもひとつですが、お店の業態によっては既存の給湯器がマッチしない場合もあります。
例えば、ガスを大量に使って調理するお店で、ショットバーにあるような小型の給湯器では心もとないですよね。
また、より新しい給湯器の方が性能がいいので、ガス代の削減につながることもあります。
ランニングコストを考えると、給湯器を交換した方が結果的に経済的になる可能性もあるので、一度給湯器の号数とガス使用量について考えてみてもいいかもしれませんね。