給湯器が故障しやすい季節ってあるの?

給湯器が故障しやすい季節・時期はあるのか、疑問に思ったことはありますか?

冬は夏に比べて給湯器交換の相談・工事が相次ぎます。実は寒い季節ほど給湯器にトラブルが起こることが増えがちです。

給湯器の故障と季節の関係性、また何が給湯器の故障につながっているのかについてご紹介したいと思います。

給湯器が一番壊れやすいのは“冬”!

給湯器が最も故障しやすい季節は“冬”で、故障の原因は主に次の3つです。

冬に給湯器が壊れる理由

  • 原因1:給湯にかかる負荷の大きさ
  • 原因2:稼働率の高さ
  • 原因3:寒さ

詳しく見ていきましょう。

原因1:給湯にかかる負荷の大きさ

給湯器はガスの力で水を沸かしお湯を供給しています。夏場の東京の平均水温は約25度であるのに対し、冬場は10度を下回っています。

出典:東京都水道局

同じ42度のお湯を作ろうとしても、夏は17度だけ水温を上げれば良いのに対し、冬は30度以上も水温を上げる必要があります。

そのため、夏に比べ冬は給湯器にかかる負荷が断然高くなってしまうのです。負荷が大きい分、給湯器が故障する確率も高くなります。

原因2:稼働率の高さ

給湯器にかかる負荷が多い上に、冬は給湯器の使用回数が増えます。

夏は水で皿洗いや洗顔をしているけれど、冬はお湯に切り替えるという人も多いですよね。お風呂もシャワーから入浴にしたり、床暖房を使ったりと、とにかく給湯器の稼働率が上がります。

このように、冬は給湯器に高頻度で高い負荷をかけることになります。お湯を出したり止めたりを1日に何度も繰り返し、まるで重いバーベルを何度も上げ下ろししているような状態なのです。

フルパワーで動き続けるので、給湯器がトラブルを起こしがちになります。

原因3:寒さ

気温の低さもマイナス要因になります。

寒さで給湯器内部の電装基盤が壊れることもありますし、配管が凍結・破損することもあります。寒冷地や異常な寒さなどで、配管内部の水が凍ってしまい、お湯が出ないなんてことも頻繁に起こるのです。

梅雨の湿気も給湯器の大敵


給湯器にとっては湿気も故障の原因になります。

給湯器は精密機器の集まりなので、水分に弱いです。梅雨の季節には、雨による給湯器トラブルに注意が必要です。

給湯器の排気口などから雨が吹き込むと、電気系統にダメージを与えたり、サビや腐食が発生したりすることがあります。

6月、長く続く雨でただでさえ憂鬱な気持ちになるのに、給湯器まで壊れてしまっては大ショックですよね。

大雨や台風などの悪天候にも注意


給湯器はある程度の風雨を想定した設計になっているので、普段から雨による故障を心配しすぎる必要はありません。

ただ、最近はゲリラ豪雨に象徴されるように、災害が激甚化することも多く、大雨や台風で想定以上の雨量や暴風になったときには注意が必要です。

台風の多い夏の終わりや、雨の降りやすい地域では、給湯器に排気カバーをつけるなど、給湯器内部への水分の侵入をなるべく抑える対策をしておくと安心でしょう。

まとめ

こう考えてみると、梅雨の時期、台風の多い夏の終わり、寒い冬と、給湯器にとっては好ましくない季節は結構長いんだなぁという印象です。

給湯器の故障は、長年の使用による経年劣化に、季節や天候によるトラブルが加わって起こることも多いもの。日々の小さな対処を行っていたとしても、経年劣化による故障は仕方ないことともいえます。

使用年数が10年近くなってきたり、異音などの異常を感じるようになったら、交換が近いことを意識しておきましょう。

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