給湯器のエラーコードの読み方〜2ケタ・3ケタの数字は何を意味するの?〜

給湯器に異常があった場合、「エラーコード」と呼ばれる数字が
給湯器のリモコンに表示されます。

エラーコードが表示されたら、その都度説明書やインターネットで
エラーの内容を調べるのが普通ですが、
数字の内容から、給湯器のどのあたりで異変が生じているのか
大体の予想をつけることができるのです。

少しマニアックな、エラーコードの読み方についてご説明します。

エラーコードとは?

給湯器のリモコン(操作パネル)に表示される、
2ケタもしくは3ケタの英数字のことです。

エラーコード一例

いつもはお湯の温度などが表示されるリモコンに、
見慣れない数字が表示されることがありますが、
それがエラーコードなのです。

エラーコードは、給湯器の「どこに・どういった」エラーが発生しているか
お知らせしてくれるものなのですが、
数字が並んでいるだけで、エラー内容がすぐに分かる人はまれです。

エラーコードの桁数は、給湯器の種類(機能)によって変わります。

2ケタ:給湯専用機
3ケタ:ふろ給湯器

といった違いです。

出やすいエラーコードの対応方法・解消法をまとめた記事がありますので、
すでにエラーコードが出て困っている方はこちらをお読みください。

エラーコードが意味すること

3ケタのエラーコードを例に説明します。

3ケタのエラーコードのうち、
左の2ケタ:エラーの現象・内容
右の1ケタ:エラーの箇所

を表しています。

エラーコードの内容は主要な給湯器メーカーであれば統一されていますので、
ノーリツ製でもリンナイ製でも応用が効く見分け方です。

※ちなみに、2ケタ表示の給湯器の場合は
3ケタ表示の左2ケタ分が表示される仕組みです。

エラーコードの読み方

3ケタのエラーコードの読み方

3ケタのエラーコードは、次のように読むことができます。

右1ケタでエラーの箇所を判断できる

まず、エラーコードの右1ケタは、それぞれ次の箇所を表しています。

右1ケタの意味
0:共通
1:給湯
2:追い焚き
3:暖房
4:暖房端末(浴室乾燥など)

左2ケタはエラーの内容を教えてくれる

次に、左2ケタの数字です。
左2ケタはエラーの内容を示しています。

代表的な例を挙げます。(*は3ケタ目の数字をあてはめてください)

3ケタエラーコードの例
032:浴槽の排水栓の締め忘れ
043:暖房系統の水不足
11*:点火不良
12*:失火
13*:COセンサー作動
14*:過熱防止装置作動
161:出湯温度異常(高温検知)
162:出湯温度異常(高温検知)
173:暖房回路漏水検知
252:ふろ水流スイッチ異常
290:ドレン排水中和器水位異常
31*〜39*:サーミスタ異常
432:水位センサー異常
543:暖房回路漏水検知(多量)
562:湯張り電磁弁異常
610:燃焼ファン異常
632:ふろ循環ポンプ異常
70*:電装基板異常
90*:燃焼異常
99*:燃焼異常(機器停止)

「88」「888」はエラーコードではない!

エラーコードだと勘違いしがちなのが「88」「888」などの
「8」から始まるコードです。

「88」「888」は
長期使用製品点検制度の運用に基づく点検時期のお知らせを意味しており、
エラーコードではないので安心してください。

給湯器を設置した際に所有者票で登録した内容をもとに表示される仕組みです。

2ケタのエラーコードの読み方

次に、2ケタのエラーコードの読み方を説明します。
2ケタのエラーコードの場合、
3ケタ表示のエラーコードの左2ケタが表示されているといった仕組みです。

赤枠内が表示

2ケタのエラーコードが表示されるのは給湯専用機ですので、
ふろ給湯器に比べるとエラーコード数は減ります。

2ケタエラーコードの例
11:点火不良
12:失火
13:COセンサー作動
14:過熱防止装置作動
16:出湯温度異常(高温検知)
29:ドレン排水中和器水位異常
31〜39:サーミスタ異常
61:燃焼ファン異常
70:電装基板異常
90:燃焼異常
99:燃焼異常(機器停止)

エラーコードが出たらどう対応すればいい?

このように、エラーコードの表示から、
大体のエラーの内容は把握できます。

では、実際エラーコードが表示された場合、
どのように対処すればいいのでしょうか?

①一度、給湯器の電源を切る

どんなエラーコードが表示されても、一度給湯器の電源を切ってください。
しばらく時間を置き、再度電源をつけて、エラーコードが
再表示されないか確認しましょう。

②エラーコードに沿った解決方法を試す

電源を入れ直してもエラーコードが消えない場合は、
それぞれのエラーコードに合った方法で解決しなくてはいけません。

給湯器メーカー各社のHPで、
エラーコードが表示されたときの対応を検索できます。

参考URL(外部リンク)

各社の回答内容を確認し、自力で解決できそうな場合は対応してください。

こちらの記事もご覧ください。
一番よく見るのは「111:点火不良」のエラーコードです。

③メーカー・業者に連絡する

ガイドラインに沿って給湯器を操作したり、メンテナンスしても
エラーコードが消えない場合、自力での解決は諦めましょう。

すぐにメーカーのお客様センターに電話するか、
給湯器の修理・交換業者に連絡してください。

よく分からないまま給湯器をいじり続けると、
さらに事態が悪化してしまったり、
最悪の場合、事故につながる恐れがあります。

給湯器設置直後にエラーコードが表示されたら?

施工の不備によるエラーの可能性があります。
すぐに交換業者に連絡をし、エラーコードが表示されている旨を伝えましょう。

業者による対応が済むまで、給湯器の使用は控えた方が無難でしょう。
大切なのは設置から間を置かず業者に連絡することです。
業者側の過失なのか、使用者側の過失なのか、うやむやになるのを避けるためです。

まとめ

エラーコードの読み方についてまとめましたが、いかがでしたか?
見慣れない数字がリモコンに表示されると、一瞬思考停止してしまいそうですが、
数字を読み解くと、意外に意味が分かってくるものです。

自力で解決できる・できないに関わらず、
どんなエラーを意味するのか理解するだけでストレスが減りますよね。

使用者側の過失ではなく、取付時の施工不備である可能性もあります。
特に設置直後のエラーコード出現には気を配り、
快適に給湯器を使えるようにしましょう!

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